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流れ星★ミ  作者: 深歩
2/3

気持ち  side莉奈


   私は、みなみ 莉奈りな


     高校1年生になる。

       中学生の時、付き合っていた彼氏とは、別れた。


  その人が、亡くなってしまったから…

       クスリ……やってたらしい……


   いきなりおかしくなって、マンションから飛び降りたんだ。


  大すきな、やさしい笑顔の彼氏だった。

       なのに、



   しんでしまったその時に、言葉も、涙さえも、出てこなかったのはなぜなのだろう。



 


   私は、それから、結構暗くなったらしい。

                      自分ではよく分かんないけど。



  

私は、前を向いて、歩き出すのが怖かった。


        ずっと、引きずってたの……らいのこと……




      







高校に入って半年くらい経った。     夏。




「―――――――――――――――――これで、終わります。」




   初夏のにおいと、先生の言葉で、クラスは盛り上がる。


その中の一人に、その人はいた。   祐希 あずま。


とても、似ている。雷に似ている。顔が似ているわけじゃないけど、

      感じた。雷と同じやさしさを。

  雷とおんなじ笑顔を……………








「よっし。かえるぞぉぉ!!」


 彼を、漢字で表すと【 笑 】だろうなァ。

     それは、何より自分が笑っているから。

   そして、みんなを笑顔にできる存在だから……


   そう、その第一印象は、雷と同じ。





 「〜〜〜っあ、そだっ南、お前も行くだろ?夏祭り!!」


   彼が私の方に来て言った。


「……〜あ〜…多分…行くと思う…よ?」


 「なら一緒に回ろうぜ!!」


「え…………………う、ん」


嬉しそうに、歯を見せて笑う笑顔に、心から笑顔になれた。



   心に中であの日から閉ざされていたものが開かれた。







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


PM5:25 


私は、浴衣を着せてもらい、久しぶりにオシャレした。


     「可愛いじゃん♪」


「ほんとっ?」



    そう言うと、あずまは、驚いたような表情見せた。

  そして、少しうつむいたような気がした。


その時、




     バ―――――――ン!!!



赤くて大きな花火が打ち上げられた。

    でも、そんなことより、

  

     赤い花火のせいなのかな?



あずまの顔が薄くあかくなっているような気がした。





少しして、あずまは、顔をあげた。行こうぜ!!といわんばかりにその笑顔はきらきらと輝いていた。











 




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