笹本の望み
僕が望むことは、彼女が欲しいや、頭がよくなりたいや、お金が欲しいなどではない。
僕が望むこと… それは死ぬことだ。 死ぬといっても自殺したいわけではない。
僕は誰かに殺されたいのだ… 誰かと言っても誰でもいいわけではないがな。 僕は自分が心から愛して人に殺されたいのだ。 だが、残念なことに僕は、まだ自分が好きと思った人間にあったことがない。
透き通るような青空、いつもと同じように家から30分かけて自転車で学校に行く。
遅刻ギリギリで教室に入り、窓際の席に腰かける。
「笹本くん、今日もギリギリだね~」 とニコニコしながら話しかけてきたのは、隣の席の相模原 秋。誰にでもやさしく、ちょっとぬけているところはあるが、外見がかわいいのでクラスでは結構人気を集めている。
「うん。ちょっと寝坊しちゃって~」 ハハハ~と笑っていると、学校開始のチャイムが鳴った。チャイムが鳴ると同時に、担任の素梅 真理先生がドアを開けて入ってきた。20代後半という噂があるが本当の年齢は誰も知らない怖い女教師だ。
「よし。みんなそろっているな~。今日は転校生が来る。」 先生の転校生という言葉に反応したのか、クラスが一瞬でうるさくなった。男子たちは、女子かな~ かわいいかな~ と言っていて、女子たちは男子でかっこよかったらいいな~ と言っている。
「静かにしろ!」先生の怒鳴り声で教室は静まり返った。「転校生は女子だ。」 よっしゃー!と騒ぐ男子たち。なんだ女子か、と冷める女子たち。それでも、僕も含めてクラスの全員が、先生に呼ばれドアから教室に入てくる転校生を見ていた。
転校生はちょっと恥ずかしそうに頬を赤くしながら入ってきて黒板に名前を書き、くるっと生徒のほうを振りむき、笑顔で「みなさん、橘 早紀《たちばな さき 》です。えっと… 仲良くしてくれたらうれしいです!」と言った。
おーー と歓声が起き、きっとこのクラスの全員が橘のかわいさに見惚れていただろう。
僕以外の全員が…
なるべく、頻繁に投稿できるようにしたいと思いますが作者は気まぐれなのでごめんなさい。
誤字が多かったらごめんなさい。その時の思い付きで書いているので、あとから書いた内容いじるかもしれません。ご了承ください。最後に謝ってばかりで、なんかごめんなさい(笑)。




