ブロキュオン帝国
※登場人物紹介には本編のネタバレが含まれています。
先に本編を読むことをお勧めします。
・エヴァイア・ブロキュオン：絶対君主。
ブロキュオン帝国の建国から数百年間、皇帝の座に君臨し続けている長耳族の青年。
黄金に輝く短い髪と宝石のような深紅の瞳、平均的な長耳族よりも長く先が尖った耳を持っており、それら全てが混ざり合うことで独特の覇気を放っている。
優秀な人を集めるのが好きな人材マニア。人材を集めやすくする為に『実力主義』を掲げている。
相手に会わせて口調や態度を変えており、友好的な態度の時がエヴァイアの素である。
先祖は『ブロキュオン』という名の黄金の鱗を纏った伝説の竜種の一匹。エヴァイアは長年ブロキュオンの庇護下にあった長耳族の村で生まれ、竜種の血が色濃く現れた先祖返りである。
竜種に匹敵する寿命の長さと魔力量、そしてブロキュオンが持っていた『超感覚』という能力を受け継いでいる。『超感覚』により感覚器官の感度を数十～数万倍にまで自由に増減させることができ、それで得た情報を元にあらゆる事象の答えを導き出す高い知能を併せ持つ。
妻の『メルキー・ブロキュオン』は幼馴染で、ブロキュオン帝国の建国と同時に結婚した。
・メルキー・ブロキュオン：妖艶のメルキー。
ブロキュオン帝国皇帝“エヴァイア・ブロキュオン”の皇后であり、ブロキュオン帝国の宰相も務める長耳族の女性。貿易都市経営組織のトップ“八柱”の一人でもある。
さらさらのきめ細かい金髪は、たなびく度にキラキラと輝くいて舞う粒子の幻覚が見えてしまうほど美しい。顔立ちや体のラインは完璧なバランスで整っていて、その美貌は男性であろうが女性であろうが性別に関係なく虜にしてしまう。
その妖しくも艶のある美しさは、“妖艶”と呼ぶに相応しい。
夫のエヴァイアと同じく竜種の血が濃く現れた先祖返りだが、メルキーが受け継いだのはエヴァイアと同程度の寿命の長さだけである。
同じ八柱のメールとは古い付き合いらしく、とても仲が良い。
・ヒルデブランド：皇帝を守護する近衛兵長の一人。
ブロキュオン帝国軍の最高位である近衛兵長の一人。血のように赤い鎧と白いマントは近衛兵長であることの証。
小さな耳と細長い尻尾、琥珀色の毛色が特徴的な虎の獣人の男。
あらゆる剣技を扱うことが出来る一流の剣士で、状況に応じて二刀流で戦うこともある。
気合と天才的な直感で的確に判断を下して物事をこなす熱血漢で、近衛兵長の中でリーダー的な存在。
普段は皇室直属の護衛部隊の隊長としてエヴァイアとメルキーに付き従っているが、場合によっては最前線で帝国軍の指揮を執る事もある。
サピエル法国との戦争では、貿易都市前でサピエル法国軍と戦った。
同じ近衛兵長のモージィとは夫婦。性格が正反対の２人だが、夫婦仲は良好。
しかし、モージィの作る甘すぎるお菓子には頭を悩まされている。
・モージィ：皇帝を守護する近衛兵長の一人。
ブロキュオン帝国軍の最高位である近衛兵長の一人。血のように赤い鎧と白いマントは近衛兵長であることの証。
尖った耳と毛量の多いふわりとした尻尾、黒銀の毛色が特徴の狼の獣人の女性。
正確無比の剣技と、多種多様な魔術を扱う魔術剣士。
冷静な性格で状況分析能力に長ける。
普段は皇室直属の護衛部隊の副隊長としてエヴァイアとメルキーに付き従っているが、メルキーと同姓という事もあり、メルキーに付き従う事の方が多い。
サピエル法国との戦争では、貿易都市前でサピエル法国軍と対峙するエヴァイアとセレスティアの世話を任された。
同じ近衛兵長のヒルデブランドとは夫婦。性格が正反対の２人だが、夫婦仲は良好。
超が付くほどの甘党で、お菓子作りが趣味。たまにヒルデブランドに振舞っているが、いい反応をされたことは一度もない。
・カルナ：皇帝を守護する近衛兵長の一人。
ブロキュオン帝国軍の最高位である近衛兵長の一人。血のように赤い鎧と白いマントは近衛兵長であることの証。
エヴァイアと同じ長耳族で、存在感を主張しないダークグリーンの短髪が特徴的な男性。
長耳族の特徴である長い耳の先に、感覚を研ぎ澄ませる耳飾り型の魔道具をぶら下げている。
物事を客観的に捉える理論派で、感覚で物事を話すオイフェとは波長が合わずよく口論になるが、普段はオイフェと共に帝国軍の教官を務めている。
弓の名手で、弓矢に魔術を付与させて放つ一撃は、まさに変幻自在。
サピエル法国との戦争では別動隊として、オイフェと共にサピエル法国の神都を制圧する任務を与えられた。
・オイフェ：皇帝を守護する近衛兵長の一人。
ブロキュオン帝国軍の最高位である近衛兵長の一人。血のように赤い鎧と白いマントは近衛兵長であることの証。
額から反り返る一本の角を持つ鬼人族。褐色の肌と赤い髪が特徴的な女性。
非常に明るい陽気な性格で、力でなんでも解決しようとする脳筋。
理論派のカルナとは波長が合わずよく口論になるが、普段はカルナと共に帝国軍の教官を務めている。
鬼人族特融の圧倒的なパワーで全てを粉砕するその姿は、まさに一騎当千の猛者。
サピエル法国との戦争では別動隊として、カルナと共にサピエル法国の神都を制圧する任務を与えられた。
・ブリタニ―：失踪した息子を探す母親。
ブロキュオン帝国のとある村に暮らす女性。神隠しにあった息子を探す為に偶々村に訪れていた『白い閃光』に捜索依頼を出した。
