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【詩集】Shangri-La

日傘と君と

作者: 野鶴善明


 さびしくなった浜辺

 おとなしくなった陽射し

 君は白いレースの日傘を

 ゆらゆらと揺らして


 暑い季節には熱い恋

 穏やかな季節にはやさしい愛

 まっさらな海原を眺めながら

 ゆっくり歩いてみようか


 青い空が吸い込む

 僕たちの想い出

 ふたりの足跡はそのままに

 ふたりの心もそのままに


 すこしくらいの過ちなら

 かばいあって生きていける

 大切なものがなになのか

 わかっているから


  日傘をくるりとまわして

  魔法をかけて

  若い頃へ戻れたらいいのにね

  二十歳くらいの姿になってさ


  そうしたらぼくたち

  どんな恋をするのだろう

  情熱のおもむくままに

  抱きしめ合うのかな

  なにも考えずに

  けんかばかりするのかな


 日傘が落とす影

 ゆらゆらとゆれる影

 僕たちふたりの影

 ほほえみ寄り添う影


 遠くとおくつづく浜辺

 波音をつつみこむ陽射し

 君は白いレースの日傘を

 ゆらゆらと揺らして



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― 新着の感想 ―
[一言] なんて優しい詩なんでしょう。 ふたりで過ごすささやかながらも穏やかで煌めく時間の流れを感じ、温かな気持ちになりました。こう言うひと時が幸せを実感させてくれるのだと、ほっこりさせて頂きました。…
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