神は言っている……今日も襲われると
ある高校での出来事
「襲われる、襲われない、襲われる、襲われない襲われる、襲われない……」
そんなことを呟きながら、馬鹿は花占いをしていた。馬鹿は何故こんなに元気が無いかと言うと、理由は二つある。一つは昨日のチンピラ集団が襲って来ないかという不安と、もう一つは間違えて父の弁当を持って来てしまい、昼食の時開けたら白ご飯の上に「はげ」「しね」と海苔で母からの殺意のこもったメッセージが刻まれていた事だった。
「おしんこ~」
かわいいミルキーボイスで馬鹿に近づいて来るこの娘は滝野沙耶、髪は茶髪で、身長は小背で、スリーサイズぺた、ぺた、ぺたである。
ちなみに馬鹿との関係は小学校からの腐れ縁である。
「あ、沙耶~!!俺どうしたらいいと思う?」
「何?おしんこ、困ったことでもあるの?なんか珍しく中庭で花と戯れてるし……」
心配そうに実に女の子らしい顔で見つめる滝野に対し、実に女の子らしい泣き方の馬鹿は
「実はお弁当がご飯と海苔だけで挙げ句のはてにはその海苔ではげ、しねってご飯に張り付けてあったんだよ!」
「そうなの?言ってくれたらおかずあげたのにーおかず無しなんてかわいそう……」
はげ、しねに関してはかわいそうじゃ無いらしい。
馬鹿は何かを思い出したかのようにはっとなって、ちぎりかけの花ビラをまた千切り始めた。
「襲われる、襲われない、襲われる、襲われない、襲われる襲われない……」
「おしんこ~花占い?なんでそんなことしてるの?小学生?」
しかし馬鹿は、滝野の言葉を無視した。なぜかというと分からなくなるからだ。
「襲われる襲われない襲われる、………」
しばらく馬鹿の電池が切れた。
「……………………………」
「……………………………」
「お~い…おしんこ~生きてるか」
「……………………………」
「おー……」
「うああああああああ!!!!!!!!」
馬鹿はワイングラスを割りそうな勢いで大声を張り上げた。沖田の巨人兵復活である!おめでとう!!
「おしんこ落ち着いて、たかが占いでそんな本気にならなくても、小学生かよ……」
しかし滝野の声は巨人兵となった沖田には無意味だった。
こうして沖田の巨人兵は叫び続けながら、キチンと校舎の中に入って行った。ちなみに沖田の巨人兵は無事に家路に帰れたらしい。
神は言っている、馬鹿を言い過ぎだと……
どうも~モンゴル75です!これで祝二回目と言うことで……え?祝二回はおかしい?
はい、今回の話はドサクサに紛れて毒を吐くヒロイン、滝野ちゃんが登場しました!と言うことで話しの幅がまた広がると言うことです!と言うことで、まだ至らぬ点がありますが!私も読者様
を楽しませるため、日々精進しますので、
なにとぞ、よろしくお願いしますm(_ _)m
ps
ブラザーフットと言う作品もかいてます。是非読んで見て下さい。