第1章
・・・ぼくは、
『長いものには巻かれろ』という発想が嫌いだ。
日本人は、概して「おとなしい人」が多い。
戦国の世では、
地域をおさめる殿様たちに管理されて暮らしていたし、
徳川家が権力を握って以降は・・・
日本全国が、幕府の支配下にはいり、「将軍様」「大名様」「おでーかん様」「越後屋」うんぬんに、管理・統治されていた。
ときには、「百姓一揆」「打ちこわし」「〇〇の乱」などの武装蜂起・・・つまりは、
実力行使の暴力事件に及ぶこともあったけれども・・・
基本、『長いものには巻かれろ』ということで、
民衆は、素直にその身をときの権力者たちに、あずけることと、あいなっていったのである。
あ・・・
さすがに「越後屋」はないかな(笑)。
(・・・「越後屋、おぬしもワルよのぉ❤」である。)
明治維新後は、
新政府の「おたっし」を、しぶしぶながらも受け入れ・・・
ときに士族の反乱などはあったけれども・・・
概して、権力にさからって一斉蜂起する、ということも、
とくに近代社会では、
あの『西南戦争』以降、めだって起きてはいない。
あってもせいぜい・・・
板垣退助らの『自由民権運動』とか、
労働者のストライキ運動が関の山だった。
おおむね近代以降の民衆は・・・
暴力や破壊や殺戮で大々的に荒れることはなかったのである。
かなり失礼な物言いになってしまうが、
みんなそろって、
『飼いならされる家畜状態』と化していったのだ。
私生活ではけっしてそうではないが、
会社や組織では、
「なるべく目立たぬように」
「みなと同じ行動をし、足並みをそろえるように」
「奇抜な言動をせぬように」
「自己主張は控えるように」
「『出る杭』にならぬように」
する人が多いような印象を受ける。
・・・とくに、
ぼくがいた、『公務員組織』においては・・・ね。
第1章から、
いきなり「いまひとつ、内容や主旨がつかみにくい」「結局のところ、なにが言いたいのか、よくわからない」「読みづらい」ハナシになってしまったが、
ぼくの真意や意図や考えは・・・
このあとゆっくりと語っていくので、
過去作『たからものⅡ』をご記憶の方は、アレと比較対照しながら・・・
初めて読まれる方は、新鮮なお気持ちで、
少しずつ読み進めてくださると、うれしいですね♪




