特殊さに気が付くまで
人の人生というものは
いつも不可思議なもので
何を目的としているのか
よくわからないことが多いのですが
私のそれは少し違っていました
私は幼い頃ちょっと珍しい境遇にあって
それはまた機会があったらお話しますが
小さい頃というより
記憶のあるころから
ある特殊な思いがあるので
それはある言葉とリンクしていました
その言葉は
…待っていなさい いつの日か迎えにくるからと
自分は小さな幼稚園生でもしかしたら
親にそれを言われたのかもしれませんが
ただ自分はかぎっ子で朝は起きない父と母のため
近所のお母さんと一緒に通っていて
母親といっしょに幼稚園いった記憶がありません
だからそれは母に言われたものではないと
思っています
現実はわかりませんが…
それでその言葉がなんとなく私の人生を
支配してというよりそれから離れることが
できずに私は生活していきました
きっとしれは私は天使の声だったと思っています
不思議ですよね
それから時は断って私も大きくなりました
声は聞こえてくるというより何か意識みたいのに
私は導かれて生きているようでした
不思議な認識もあって
そして時に話題になる都市伝説みたいな
世界の終わりがいつかくるぞというような話に
感心もったりしたり
そもそも世界とは何なのか知りたくて
いつの日かそれを研究する研究者になることが
夢になって高校のとき習った物理学で
何かそれがわかるように気がして
アインシュタインとか量子論とかに
興味を持ったんです
それでも声の導きというか意識の導きは
続いていて科学とはそれは別のものだろうと
思うのに消えないので
おかしいなと思って私はちょうど高校が
禅宗の学校だったので釈迦の人生とか悟りなどにも
興味を持つようになったのです
ただ高校生ですからそこまで深い探求など
できようはずはなくそして時は過ぎて
大学に入るようになりました
ここから物語が始まるのです