婚約破棄された令嬢、攫って溺愛してきた彼は――姿を変えた元婚約者でした

「今度こそ君を守るから」――寿命を削り、竜に姿を変えた彼と、知らず再び恋をする。

妹に婚約者を奪われ、家の命令で『妹のメイド』として仕えることになった令嬢・レイン。

拒否も許されず、命令に従うだけの日々。
心が壊れかけたそのとき、青年の姿をした竜に攫われた。

「逃れられないなら、俺がお前のメイドになってやろう」

自分を溺愛するその竜は、どこか懐かしくて、どこか哀しい。

レインは知らなかった。

その正体が、寿命を削って姿を変えた、かつての婚約者――エルマハルトだということを。

すべてを失った令嬢と、正体を隠して愛し続ける元婚約者が、もう一度心を重ねるまでの物語。

※この作品は再執筆した作品です。