ヒートは恥ずかしい
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「はぁ……何で連日酷い目に合わないといけないんだよ。昨日は絶対ヒートのせいなんだから」
『俺様だけが悪いわけじゃないだろ。蛇に丸呑みされるなんてトラウマものだぞ。モモの事もあるが、お前が女性だった事を考えると恥ずかしい面もあるんだからな』
あれから、私はモモに頭を叩かれただけじゃなく、ヒートに至ってはオロチに丸呑みされたから。
その後、私は正座をされられた状態で半日以上説教。ヒートも体を拭かれる事なく、ベチョベチョ状態のままで説教を聞かされてたから。
モモには私が召喚したのがぬいぐるみ姿のヒートで、分身みたいなのと説明したし、彼に魔法を覚えさせる事とかも。記憶喪失な部分も、ヒートがフォローする事で少しずつ回復してるとも言っておいたけど……
「仕方ないでしょ。この体に慣れるしかないんだし!! そこでもヒートはモモに怒られてるんだから」
部屋にはトイレやシャワー室があるんだけど、一昨日も体を洗ってなかったから、シャワーで汗を流そうとしたところ、ヒートが止めに入ったわけ。
理由は自分の体を見られたくなかったから。まぁ……男性と女性だと違う部分はあるのは知ってるし、なった時点で色々と違和感があったからね。
けど、そんな事でオドオドしてたら、この先やってられないから。【テアワン】の十八禁の同人誌も見てたから、そこまで抵抗はなかったし。
『再度蛇を向けられた時は、蛇に睨まれたカエル状態になってしまったからな』
ヒートが私をシャワーに入るのを邪魔するものだから、モモもそれに怒って、オロチに威嚇させたから。
そんなこんなで次の日の朝。昨日みたいに遅めに私とヒートで通学路を足早に進んでる。この時間だと学生の姿は殆どいない。タンクの姿は見掛けたんだけど……
今日から本格的な授業が始まる……といっても、今週は予定を自分で決めず、基礎で埋まってる。それに入学試験と召喚の儀を行ってるから、実質三日間だけ。
一週間は分かりやすく月曜から日曜と【テアワン】でも変えられてない。一年が十二ヶ月とか、時間配分もそうだし、季節も存在するから。
本日は四月十日の水曜日。土日は自由行動となってるから、水、木、金の授業となるわけ。
通常の学園とかは違って、授業は一日一課目。ゲームみたいに一日がすぐに終わるわけがなく、ちゃんと授業を受けないと駄目だから。
『だが、今は大丈夫。俺様を置いて、先に行くのは珍しいのだが。学園から何か言われたか?』
モモは私を起こして、先に学園に行ってしまった。【テアワン】時、モモに関してのイベントはなかったから。
けど、何かしらヒート……私に関わる事のような気がしないでもない。モモの第一優先はヒートなわけだし……
「モモに関しては大丈夫だと思う。問題なのはわた……俺の方だから。ここは不安でしかない」
ヒートと二人の時は口調が戻ってしまう。不安というのは基礎訓練……特に戦闘に関して。
最初は基礎戦闘で、武器を選ぶところから始まる。ゲームだったら、選択するだけ。勝手にセシル達が動いてくれたけど、今は私自身が自分の判断で行動して、戦わないと……そう考えてしまうと先々不安になる。
『授業についていけるかか? 俺様やモモもフォローする。魔法に関しては俺様が担当するから、茜は武器に集中しろ。Eクラスの奴等も利用するんだろ?』
「利用とかそんな言い方は駄目だからね。けど、何とかついて行くしかないか」
魔法を気にせず、武器に集中出来るので負担が減るのは嬉しい。授業を受けたところで、体質上使えないわけだし。
『魔法の授業も俺様が勝手に侵入するから、選択しなくてもいいからな』
「それは……後で罰があるのは嫌だから、ムサシ先生に聞かないと」
結局、ヒートはメシア様やセシル達のパートナーみたいに装飾、装備品に変化するのは無理だった。ぬいぐるみになった事自体が変身といったらそれまでなんだけど、一緒に授業を受けれるかも聞いておく必要があるかな。




