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ラスボス的彼女の攻略法  作者: マネージャー
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情報が筒抜けだ


「はぁ……疲れた。まさか、ヒート本人がパートナーとして召喚されるなんて。私がこの体に入って、本人は何処に行ったのかな? って、少しは思ってたけど」


 私はノービス寮の自室に戻り、ベッドに座り込む。ヒートは未だ気を失った状態だけど、ぬいぐるみ……小さな体のまま。セシルやメシア様みたいに装備品に変化する事はなかった。


「実はちゃんとこの体の中にいたわけだ。私のせいで、閉じ込められてた感じなのかも」


 召喚時、私の体が光って、中から飛び出したのはそういう事でしょ。けど、そうなると元の体に戻るのは無理になるのかな? 私自身がどうなるのかも分からないし……


「ん、う〜ん……お、お前!!」


 ようやく、ヒートが目を覚ました。さっきみたいに殴りかかってくると思ったけど、何も仕掛けて来ない。


「はぁ……お前の名前は一ノ瀬茜。別の世界の人間。しかも、女性だったのかよ」


 ヒートは私の目線に合わせるよう宙に浮き始めた……って、そんな事より!!


「何で私の名前を知ってるわけ!? それに……別の世界から来たって事も」


『意識を失ってる間にお前の情報が流れてきたんだよ。これもパートナーになったのが原因かもしれないが』


 確かに召喚した相手は自身の事を知った上でパートナーとなるはずだから、情報が流れてもおかしくないのかも。


「そうなんだ……って!! 何処まで!? 私の実年齢とか、体重……ヤバい情報まで!!」


【テアワン】だと私の方がセシル達よりも年上になるし、オタクだって事もバレたんじゃ……


『待て!! そんな事よりも重要な事があるだろうが!! この世界の……メシアの事だ。お前が見たアレは……間違いないんだろ!?』


 それはそう!! 私の情報を見たのなら、【テアワン】の世界がどんな風になるのかも、ヒートは知ってしまったんだ……


「……そうだよ。世界は救われても、メシア様は死んでしまう。私は彼女を救いたいと思ってたら、いつの間にかこの世界に……貴方の体の中に入ってたわけ。体を返そうにも方法は分からないし」


『俺様の体に関しては今はいい。そもそも、メシアがあんな風に変わったのも俺が死んだのが……弱いのが原因みたいだからな。あの未来を打破するために、お前……茜が喚ばれたのだとすれば、それに従うまでだ。現に俺様というパートナーを得た事で、少しは未来が変化したはずだ』


「……ヒートは本当にメシア様が好きなんだね。私もそこは負けないけど」


『煩い!! そういうのは言わなくていいからな』


 メシア様のためなら、自身の体を取り返すのを後回しにしても構わないと思ってるんだから、余程なんだと思う。それに……メシア様があんな風になった原因が自身のせいにあったのが一番だろうけど……


『まずは三年後……あの場で死を回避する事か。あの出来事……魔物が襲撃する事自体が無くなるのは無理そうだから、それまでにどれだけ強くなれるか。俺様だけだったら、限界があるのは分かった』


「色んな人達の協力が必要だからね。そこは私が上手くやるよ。一応、皆がどんなタイプなのか予想はつくから」


 何度周回してもヒートの強さは変わらなかったからね。それ以上の強さを求めるなら、協力者は必須事項。セシル達の好き嫌いもそうだし、人間関係は覚えてる。そこは私が何とかするしかない。


『そこは任せる。後は……俺様がこの体で何が出来るかだな。俺様の体質が、この体にも引き継がれて……』


「ないんじゃないの? その体で普通に宙へ浮いてるよね? 翼とかあるわけでもないし、魔力で飛んでるでしょ」


『そういえば!! 俺様は宙に浮いてるじゃないか!?』


 ヒートは自分が浮いてる事に気付いてなかったみたいで、本当にビックリしてる。格好良い一面も見れたけど、こういう抜けてるところもあるんだった。

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