女神の啓示①
~異世界メジューワ、リデニア国、零一遺跡~
『本当に!?そういう事だったの?』
『あぁ、検証はしてみよう・・』
遺跡に入るなり、ナトスはミノアに“念話”である話をしていた。
そしてソロル達に話しかける。
「ソロちゃん、ユナ、二人は“鑑定”が使えるよな、今俺達を見てくれないか?」
ソロルとユナはキョトンとしながら答える。
「え?何で?」
「(昨夜見たけど・・・)いいのか?」
「確認したい事があるんだ」
ミノアからも促され、二人は“鑑定”を発動させた。
そして二人は驚愕する。
「あれ!?私の名前が??」
「何で!?表記が・・・」
ソロルが驚くのは自然な事。
しかしユナが驚く理由がソロルと同じなら矛盾が生じる。
それを咎めるように見つめるナトスにユナは気付き目を伏せた。
「(・・しまった・・・)」
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氏名:ナトス 職業:教官(-)
レベル:1 lv 年齢:23 歳 状態:普通
HP■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
MP■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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氏名:ミノア 職業:保護者(-)
レベル:1 lv 年齢:19 歳 状態:普通
HP■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
MP■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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「わ、私が召喚したって言う表記がなくなってる・・・何で・・・」
ソロルの問いにナトスが答える。
「気が付いたらステータスの表記を改ざんできるようになっていた」
「数字の部分は出来ないみたいだけどね」
ミノアが補足するとソロルが苦笑いを浮かべ言う。
「・・もぉ、ホントあんたたちの異能っぷりには・・・あれ?」
ソロルが何かに気付き続ける。
「ユナってナトス達と初対面よね?私と同じ様に驚いてなかった?」
ソロル目線確かに不自然な事だった。
ソロルと本当の兄弟じゃないにせよ、ソロル自身が召喚した“召喚者”だと
ユナが知る由もないからだ。
「(ど、どうする・・ノウビシウムの表記が無いのは私目線当たり前・・・)」
そしてユナは自身が驚いた理由を絞り出す。
「だ、だっておかしくないか?1レベってマジ?ってならない?それにミノアの“保護者”ってなんだよって、初めて聞いたよ・・・」
それを聞いてソロルはどことなく腑に落ちない様に言う。
「・・まぁ、確かにね(ナトスの“教官”も意味わかんないけど)」
「(あ、あぶね・・・)」
ユナが一安心しナトスを見ると、
目を伏せ怒っているように見えた。
「(なんだよ!ナトスがいきなりぶっこんで来たんだろ!)」
そんな心の声が聞こえたのか、ナトスはゆっくりユナを見据え
口パクをして見せた。
“お・し・お・き・だ”
ユナはゾッとしながら思う。
「(イヤァァァー!シ、シェンターさん・・・私の教官は怖すぎまーす!!)」
「あっ」
その時ミノアが何かに気付く。
「兄さん、どうする?」
「・・・そうだな」
ミノアの問いにナトスはそれだけ言うと、
皆に話し出す。
「このまま進むとわき道を歩いている魔獣と遭遇する、先に言っとくが今回俺とミノアは魔獣を直接攻撃しない、サポートはするがな」
それを聞いたユナはすぐに自身の技能を発動させた。
「(“反響索敵”・・・だめだ、私の技能じゃ拾えない・・・それほど遠くに居るのか・・・)」
ソロルはナトスの話に不満を漏らす。
「なんでよ、あんたたちがサクサクやった方が安全だし早いんじゃないの?」
「ミュウも戦闘が長引くと気力枯渇が怖いのです・・・」
ミュウが不安の声をあげるとナトスが語り掛ける。
「ミュウ、君が時間効率をあげる要になるが、確かに気を失われても面倒だ、ミノアがマンツーで気力残量の管理をしてくれるテスト運行後情報の共有をして欲しい」
ナトスはソロル達を見て続ける。
「今回3人のレベル上げに重きを置きたい、安全は俺が約束しよう、魔獣相手に0距離でも問題ないと言っておく、ドシドシ接近戦を仕掛けて欲しい」
ナトスは口角を上げニヤリと笑いながら二人を見た。
ソロル「(い、いやな予感しかしない)」
ユナ「(お、おわった・・・)」
ミュウ「優しいミノアさんが一緒なら頑張れそうなのです!」
ミノア「一緒に頑張ろうねミュウ!」
ナトス「よし、では先を急ごう」
~2分後~
ユナが皆に声をかける。
「後20秒もすれば遭遇するよ!」
それを聞きナトスが言う。
「では、手順通りテスト運行だ、準備は良いな?」
ミノアはミュウに確認する。
「最初に使用するのはミュウの最大火力の攻撃だよ、良いね?」
「ハイなのです!」
ソロルがユナに不安をもらす。
「ホントに大丈夫かな・・・いきなり魔獣相手に・・・」
「ナトスが安全を確保してるし、私の動きを見ながらやってみよう」
ソロルは、ユナが知り合って間も無いはずのナトスにかなりの信頼を寄せている気がして
疑問に思ったが、それを魔獣の声がかき消した。
「ガァァァ!グルルルゥゥ・・」
狼の様な魔獣が威嚇していた。
その魔獣はソロル達に気付き一歩前に出たが、
その後は微動だにしなくなった。
「よし、ミュウ早速やってみよう」
ミノアがミュウを促したが、
魔獣を目の前にしたミュウは怯え尻込みする。
「あ・・う・・怖いのです・・それにこんな距離から攻撃しても・・よ、避けられてしまうのです・・・」
するとミノアはミュウと同じ目線まで少し屈んで語り掛ける。
「ほらミュウ、みてごらん、あの犬さんは一歩前に出たあの体勢からもう動けない、兄さんが押さえつけてるんだ、騙されたと思って思いっきりぶっ放してみよう!」
そしてミュウは自分に言い聞かせるように答える。
ソロル/ユナ「(押さえつける!?)」
「た、確かにです、さっきからあの体勢から動こうとしないのです・・・襲ってこないのなら、落ち着いて技能を発動できるはずなのです・・・や、やってみるのです」
そう言って深呼吸を始めるミュウ。
「よし、“火属性魔法”!!」
ミュウの両手から炎が巻き起こり槍の形を形成した瞬間魔獣にめがけて飛んで行った。
「ギャガァァァ!!」
難なく魔獣に直撃すると、
ナトスが号令をかける。
「今だ!」
ソロル/ユナ「(鑑定!)」
ソロルとユナは鑑定を発動させつつ、
魔獣めがけて飛び出した。
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種族:狼魔獣ソードファングレー 個体番:399
レベル:81 lv 状態:普通
HP■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
MP■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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~2分後~
「120秒か・・・ま、悪くはない」
「はぁはぁはぁ・・・」
「はぁはぁキッツ・・はぁ・・・」
ソロルとユナが息を切らし肩で息をする中、
時間を測っていたナトスがミノアに確認する。
「ミュウの方はどうだ?」
「今のでレベルが上がったみたい、でもさっきのは乱発無理かな」
ミュウが誇らしげに言う。
「60Lvの大台に乗ったのです!」
するとソロルが呼吸を整えつつ話す。
「はぁ・・凄いじゃん・・私なんか、はぁ・・3カ月は上がってないわよ・・」
すると呼吸を整えたユナが補足する。
「そうだぜまったく、60Lvからは特に上がりにくい気がするよな」
「何言ってんだ二人とも、今日この場で20Lvは上げてもらうぞ」
そのナトスの発言を聞いて流石にユナが突っ込みを入れる。
「教官!20代そこらで80Lv超えてる奴なんて“ヤベー”やつぐらいです!普通の女の子である我々は不可能です!」
それにソロルも追従する。
「そうよ!“戦闘狂”じゃないんだから!」
それを黙って聞いていたナトスは口角を上げニヤリと笑いながら二人を見た。
ソロル「(・・・い、いやな予感しかしない)」
ユナ「(・・・お、おわった・・・)」
ミュウ「優しいミノアさんが一緒なら頑張れそうなのです!」
ミノア「一緒に頑張ろうねミュウ!」
ナトス「・・・フフフフフ」




