第二夜
TRPGのGMやっていると転んで、痛い思いをしなんぼよ?
荒ぶるサイコロの洗礼をうけながら始めたTRPG。
最初のシナリオで、凝ったストーリーは上手く行かないものと実地で理解することになった、TRPG経験一回なGMの私は、楽をするべく考えた。
「そうだ、元ネタを探そう!」
素人が考えたところで上手く行かせるのはめんどくさい。ならば、後に残っている「何か」を元にしてシナリオを作れば楽できるのではないか?
そうと決めて見れば日常に溢れるシナリオの元ネタ。その中から用いたのはひとつの言葉。そして、内容を知らない言葉でもある。
「雪山の山荘」
導入は、山荘の主より品物を受け取ってくると言うお使い物の話。しかし、山荘の主はその精神を乗っ取られていた。冒険者一行は夜、理不尽に強いモンスターと成り果てた山荘の主の前に一人また一人とその体を晒し倒れて行く。そして、全てのPCが倒れた時、同じ時を迎えることになる。
足掻くPCは脱出を試み、不可能であると知ると、一丸となって立ち向かうもまた、一人また一人と倒されていく。同じ時に囚われたPC一行は如何にして脱出するのか?
て、シナリオをその時はGMとして回しました。
厳密には、シナリオを作成した時の想定とは異なる流れにPC達が向かっていたので、シナリオをねじ曲げで帳尻を合わせていたりしますけれど。
後に知ることになるのですが、
「GMの経験が無い人のマスタリングとは思えない。本当にGM経験の無い人なのか?」
とは、この回からのPLの談。
それに返した初回からのPLは
「前回はもっと酷かった。シナリオ展開も無理やりだったし、初心者丸出しだった。今回は何回もGMをやった経験が多くあるGMのようだ。」
だったそうです。此方としては、どうせ遊ぶねら楽しめないと嫌なので楽しめるように。何より、自分だけが楽しんでも意味が無いので、全員が楽しめるようにGMをやろう。その程度の考えで気楽にGMをTRPGを楽しんでいました。
ほら、良く言うでしょ?
「皆で幸せになろうよ。」
GMなんて、頭と尻尾で帳尻が合っていれば問題はない。PLも気にしない。
自分の考えと異なる考えが有ることが楽しい!