告白 三人
「あなたの事が好きだったんです。付き合ってくださいませんか?」
「あたしと付き合え! きっと楽しいぞ!」
「お兄ちゃん、私の事……好き?」
同級生の少女と、
先輩の少女と、
後輩の少女に同時に告白されてしまった。
俺は、一体どうすれば良い?
ぶっちゃけ、三人とも好きだ!
叶うなら、三人と付き合いたい。
けれど、それは倫理的にアウトだろうしな。
どうにか一人にしぼりこまないと。
うーんでも、
大人しくて礼儀正しい同級生ちゃんは、一緒にいると疲れそうだ。
女王様気質で快活な先輩さんは、一緒にいると振り回されそうだな。
甘えん坊な後輩ちゃんは、世話をするので大変そう。
どの子も、メリットもデメリットも、等しくって感じ。
ならいっそ、綺麗にふって友達付き合い延長ってことでよくね?
三人とも見た目は美人だから、侍らせてるだけでステータスになりそうだし。
どうふったもんかな。。
なんて、考え事を声に出していた俺は、それを他の生徒に聞かれていたらしい。
尾ひれがついて三股してる男なんて噂が広がってしまった。
その結果。
「最低です!」
「少し頭を冷やすんだな」
「お兄ちゃんひどい!」
女子三人にボコボコにされて、保健室送りだ。
とほほ。
二兎を追う者、いや三兎を追う者一兎も得ず。
って感じだな。