上手くいかないものだな。触手だもの。
ウネウネウネ。
だいぶこの移動方法にもなれてきたぞ。二足歩行から這いずり回るしかできないとかどんな縛りプレイだよって思うが仕方がない。今起こってる不幸に嘆いても解決はしない。ただプレイヤー達からひたすら狩られるだけだ。ならばこちらも対処できるようになれば問題ないのでは?
パート1
仲間を作ろう
見晴らしの良い平原だ。あっちをみてもこっちをみても徘徊する触手と触即斬と言わんばかりのプレイヤーども。
そして俺は閃いた。プレイヤーどもは多数で格下の俺たち触手を狩っているが時折1人で触手を狩るプレイヤーもいる。ならばこちらもチームを組めばソロプレイヤーぐらい返り討ちにできるんじゃないだろうかと。
ウネウネウネへいへーい。そこの触手さん。君のぬめっとした体液や輝くボディはかっこいいね!!どうだい?俺とチームをくまないか?
「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁ」
「びぎぃ!!?」
同じ触手だから。とおもい軽い気持ちで声をかけたのがいけなかったのが彼?彼女?は鳴き声と共に襲いかかってきた。おいおい!!同族同士でも平気で殺し合うのかよ!!道理でみんな1匹ずつで徘徊してるわけだ。そしてよく小説とかで読んで気になってたことだがサモナーとかで召喚された魔物は同族同士で争ってもみんな平気そうにしてる訳がわかったぜ。こいつら同族でも仲間なんて思ってねぇ!!?謎がとけたぜ。ありがとう。そしてこんなことで知りたくなかったくそたれぇぇぇぇぇ!!
そしてリスポーンした。
え?戦闘は?むしろお前勝てないのかって?おいおい。こちらとら昔の記憶がある平和ボケした善良な一般市民でしかも種族が違うんだぜ?ゲームってわかってその上で負けてもリスポーンするって理解しているが生粋の触手さんに戦闘で勝てるわけないじゃないかHAHAHA。言ってて悲しくなってきた。次の作戦に移ろう
パート2
レベルを上げよう
仲間は無理だった。なので次は数より質ということで俺のレベルをあげよう。なーに。序盤のキャラだからってスキルも無いわけじゃない。弱って逃げ帰ろうとしてるやつとか狙えばなんとか勝てるだろうよ。
リスポーンしました。
結論から言おう。襲うのには成功した。そう勝てたさ。連戦してたのか体力を気にするのを忘れてたのかドット単位でしか残ってないやつがいたので別の触手に気を取られてる間に体当たりかましたら呆気なく敵は死んで俺はレベルアップした。そして別の触手にやられた。1レベぐらいじゃステータスの恩恵なんて変わらないんですね。わかります。ちなみにレベルは1から2に増えたがリスポーンしたら1に戻った。馬鹿な!!?こんなのってあんまりだァァァァァァァ。いやだがレベル上げる方法はわかったんだ。これは収穫だ!!
パート3
レベルをあげようその2
死なずに倒し続ければレベルが上がる。だから俺はプレイヤーや触手に狩られながらも弱ってる触手やプレイヤーがいる時間帯や場所の把握に務めた。その結果。レベルが5までなったさ。そしてなんと!!
リスポーンしました。
そ、そうだよね。1〜2レベル地帯のいる場所に5なんていたらレアエネミーだもんね。ましてやレアエネミーなのに弱ってる敵しか狙ってこない卑怯なやつだもんね。むしろみんな狙いにくるよね。( °ω°):∵グハッ!!
上手くはいかないものだな。。。