プロローグ おじいちゃん
おじいちゃんのキャラってこんな感じでいいのか不安です。
ピンポーン
「お届けものです」
「はーい」
「おじいちゃん!!おじいちゃん!!届いたよ!!早くやろう!!」
「そうじゃのぉ」
孫が嬉しそうに飛び跳ね興奮している様子じゃ。その顔をみるだけで購入したかいがあったというものじゃ。
孫がいきなりゲームしたい!!おじいちゃん一緒にやろうよ!!
と誘ってきたときはこんな老いぼれが今更最新のゲームなんかできる自信はなかったが孫の誘惑には勝てなんだ。今も儂が孫の前でまごまごとゲームの接続を試していると(ダジャレじゃないぞ)
孫が焦れたのがテキパキと接続と設定を終わらせる。
「準備出来たよ〜はやくやろうよ〜」
「おお、すまんのぉ。」
孫がいっぱいこのゲームの名前や物語を教えてくれる。
ふむふむ。VRMMOというのか。なんとも変わったタイトルじゃのぉ。うむ?それはゲーム機の名前であって本体ではない?本当は??なにやらややこしく覚えきれんがとにかくこのゲームで孫と遊ぶとしよう。
「それじゃおじいちゃん。キャラを作ったら最初の街で合流だからね」
「了解じゃ」
そして儂はゲームを開始した。
真っ白な空間じゃ。
なんじゃこれは。こんなのでゲームと呼べるのか?今どきの若者はどうやってこんなゲームで楽しんでるんじゃ!!
「おじいさん。。。おじいさん?」
「うむ?」
なにやら呼びかけてくる声が聞こえたきがした。
「やっとで気づいてくれた!!ずっと呼びかけてたんですよ」
「おお。そりゃ悪かったわい」
呼びかけの声に反応して会話していると
どうやらここはプレイヤーを初期設定画面のようじゃ。そりゃ何も無いわい。そしてプレイヤーキャラを作成に入る。
うむむ。職業やらスキルやらいっぱいあるのぉ。
昔は最初から装備やらなんやらある程度は設定されてたからすぐに始められたんじゃがなにをしていいかわからん。孫よ。自由度が高いって言っとったがこりゃ儂には難しすぎるぞ。でも孫の笑顔のためなんとか作ってみようかの。。。自分でわからないことは人に聞こう。先程の声にきいてみようかの。
「すまんのぉ。オススメとかあるかのぉ?」
「オススメですか。そうですね。身体を動かしたい方には戦士など。魔法を使ってみたい方には魔法使いなど。魔物と仲良くしたい方にはサモナーなど。生産されたい方にはしてみたいことに基づいた生産職など。やりたいことはなんでもやれますよ。おじいちゃんがしたい事はなんですか?」
声しか聞こえないのにしっかりと返事をくれる。ありがたいのぉ。わしのやりたいことか。孫と一緒にゲームできたらそれで満足なんじゃが最近身体を動かすこともきつくなってきたしゲームぐらい自由に動きたいものじゃ。そんな返事を声に伝える。
「では冒険家などどうでしょうか?」
「うむ。そうしよう」
「冒険家の恩恵は。。。っええ!!?進めたの私ですけど何も聞かずに決めちゃうんですか!!?」
「聞いてもわからんものはわからん。ならおすすめに従うのが便利じゃ」
「そうですか。ではスキルの設定は」
「とうぜん。オススメじゃ」
「なんとなくそんな気がしました。一般的に扱いやすいスキルを設定しておきますね」
「ありがたいのぉ」
そうして儂はゲームをやっとで始められた。自分でなにもしてないのにどっと疲れたわい。
ちなみに名前はGちゃんじゃ。
【ステータス】
名前 Gちゃん
職業 冒険家 「全てのスキルに所得が必要なポイントが増減なし」
スキル
強打「物理攻撃1.1倍。リキャストタイム10秒」
物作り「物を作るのに補正がかかる」
身体能力上昇「ステータス微上昇」
水魔法「魔法が使える。水魔法は補助系がメイン」
魔獣との触れ合い「テイムが使えるようになる」
キャラクター達の本名がないのは作者がめんどくさいゲフンゲフン。盛大な伏線です