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自殺志願者は死なない  作者: サバテ
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初めての依頼

 俺は早朝から冒険者ギルドへ向かっていた。なぜこんな時間にかといえば冒険者活動への楽しみもある。だが、1番は先日カストロに何もできないままボコボコにやられたのが悔しかったのが要因だろう。早くLvをあげて見返してやる。クツクツと俺の中でその思いは湧き上がっていた。


 ギルドは早朝ということもあり、他の冒険者の姿は見えなかった。早速カウンター近くの依頼掲示板で良さげな依頼を探す。Fランクが受けるような依頼はどうやら薬草の採集とゴブリンの討伐くらいしかないしい。どちらも常駐依頼といって依頼を先に受けなくても依頼条件を示せば報酬がもらえるといった形の依頼で期間限定の依頼と違い、常に依頼として掲示されているものらしい。多くの冒険者は他の依頼の合間にこなしたりして小金を稼いでるらしいが俺は駆け出しのFランクなのでこういう小さいことからやっていかないといけないわけだ。掲示板を眺めていると聞き覚えのある声が俺の名を呼んでいる。


「レヴィさんおはようございます」

 俺の名を呼んでいた相手に俺も朝のあいさつで返す。


「おはようございます。依頼をうけられるのですか?」


「はい、これから常駐依頼のゴブリン討伐にでも行こうかなと思いまして」


「そうなのですか。でも流石にゴブリンといえど防具をつけて行ったほうがよろしいと思いますよ」


 すっかり防具のことを忘れていた。あのままでは初日の二の舞であった。レヴィさんに感謝しないと。俺はレヴィさんに手ごろな防具屋を教えてもらい防具屋に向かった。

 防具屋では有り金で買えるできるだけいいやつを購入した。革製でできており多少の攻撃ならこれだけでもどうにかなりそうな鎧だ。


 準備も整った俺はゴブリンが生息する近くの森に入る。徒歩でも30分といった距離だ。森を進み標的のゴブリンを探す。

 少し探索したあたりで俺はそれを見つけた。緑色の体で体調は子供とさして変わらないそれ、ゴブリンだ。かつてはゴブリンと死闘を繰り広げた俺だが、あの時の俺より今の俺は数倍強い。何も臆することはない。

 俺はゴブリンの背後から先手のファイヤーボールをお見舞いする。寸前ゴブリンは目前に迫る炎の玉に気づくがもう遅い、ファイヤーボールがゴブリンに直撃する。瀕死状態のゴブリンにもう一発ファイヤーボールでとどめをさす。まさに圧勝である。ゴブリンの討伐証明に必要な左耳を切り取りアイテムボックスへしまう。ゴブリンの素材には使い道がなく買い取ってもらえないらしいので捨てるのが定石だというので残りはそこに捨てていく。この死体ものモンスターのエサや土への栄養になるのでこのくらいは処理しなくてもいいのだ。



 その後も俺はゴブリンを狩りまくった。アイテムボックスにはゴブリンの左耳が10個入っている。これは依頼一つ分の数と同じだ。依頼が達成したので俺はそのまま帰路についた。王都に着いた頃には空は夕焼けで赤くなっていた。ギルドに依頼の報告に向かう。


「ゴブリンの討伐依頼の確認をおねがいします」

 カウンターにゴブリンの耳を並べながら依頼の報告を行う。


「ゴブリンの討伐ですね」

 今はレヴィさんはいないらしく、他のギルド職員の女性が対応してくれた。女性はゴブリンの左耳を数え終わると依頼一つ分ですねと報酬の銅貨4枚を渡してくれた。Fランクの依頼なので報酬はかなり少ない。確かにゴブリンは雑魚だし妥当な値段なのだろう。これは早く強くなって上のランクの依頼を受けれるよにならないといけない。



 宿屋で晩飯と風呂を済ませベットに倒れこむ。

 そこで自分のステータスをまだ確認してないことを思い出す。今日はゴブリンを10匹倒したのだLvもそれなり上がっているだろう。確かに強くなっている自分に思いを巡らせステータスを開く。


 ーーーーーー

 瀬戸彰

 種族.人間

 Lv10★

 HP247

 MP170

 STR196

 VIT190

 SPD183

 INT179



 ーーーーーー



 俺は自分の目を疑った。Lv10思ったより上がっていない。いや、そうじゃないそういう問題では無いのだ。Lv10の横に★があるのだ。


「嘘だろ……」

 それ以上は言葉にならなかった。


 ★があるという事はLv10が俺のレベルの限界ということだ。いや、ありえない。何故俺がという思いもある。だが、いくら何でもLv10で限界を迎えるといったことはありえないはずだ。Lvの限界が低い人でもLv30とかだというのを以前に聞いていたからだ。


 俺は何度もステータスを開き直し自分のLvを確認する。しかし、そんな俺を嘲笑うかのように★はそこにあるのだ。そして★が俺に言うのだ。お前の限界はここだと。俺に★が言うのだ……



 冒険者になって3日目、瀬戸彰が人類最弱になった瞬間であった。



やっと主人公に冒険者らしいことをさせられました。

いろいろ設定に悩みます...

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