プロローグ
初投稿です。
わからないことも多々あり未熟な点ばかりだ思いますが頑張ります。
ここは戦場だ--生死をかけ相対する怪物と俺は力のぶつけ合いを行う。すでに互いの体は無数の傷ができ、周囲には俺と怪物の血が飛び散りなんともいえない臭いが充満している。
「ぐはっ……」
怪物の斬撃をもろにくらってしまい体が数メートル飛ばされ地面を転がる。
にたぁっーと怪物はその緑色の顔から白い歯を覗かせ、追い討ちとばかりにこちらにめがけ、剣を振るってくる。
迎撃のために体制を整えようとするが、長時間による戦闘で受けたダメージにここにきて身体のあちこちで悲鳴があがる。
「クソがぁぁ!! 」
ほぼ、諦めといったように最後の力の全てをこめて怪物に剣を突き立てる。グシャリ……と化物の体を突き刺す感覚と共に広がる胸への温もり。胸には動く気配がなくなった怪物。そして確かに俺の剣が怪物の胸を突き刺し怪物の血が広がっていた。
「フハハハハハハハッ、やったぞ! 」
遂に怪物を倒した安堵と勝利への興奮が体の内側から湧き上がる。
先程までのダメージが嘘だったかのように体に活力が生まれる。以前とは比べ物にならないほどの力の奔流が体を支配した。
「レベルアップしたか……」
その言葉とは裏腹に興奮していた。レベルが上がったことにより、先程までとは見える世界が変わって見える。
あの怪物を倒したことにより怪物の力を糧に確かに強くなる自分を感じながら
ーー瀬戸彰のゴブリンとの初戦闘は幕を閉じたーー
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