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超短編2

音。

作者: しおん

忘れられない、音がある。


語る事のできない、甘美な音色が。


語り継ぐ価値はあれど、それを表す術のない音が。





血のように体を巡って、鼓動のように奥底から鳴り響くそんな音が、私の中で反響する。


体内で響き渡る音色は、口なんてものでは奏でられない。




出口のない音。




映像も、臭いも、握った手の暑さも、すべて鮮明に思い出される。


呼吸すら無駄な音だと止めてしまった瞬間に、その音は私の体を突き破って入り込んだ。


息は吐けど、音は出ず。

魂に刻まれてしまった振動は鳴り止まない。



私はこの音と共に生きている。



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