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3 西の森

どうも魔王です。


認めたくないですが魔王です。


こんな私でも色々作戦を考えたのだけど、全部没になる案ばかりです。


まず、ゲームにおいての基本職の立ち位置で戦闘職になれば明らかに能力差が出てしまうのでほぼ却下


ヒーラーも回復量が桁違いだから却下


なにか支援職などないかなと考えたのだけど残金不足のため(自業自得)魔法の類は却下


そもそもこの今の状況、なんでもできるようでなにもできない気がする。


魔法はおぼえれるのに、魔法の中身そのものを覚えてなかったり…魔王もゲームを、楽しめとでも言うばかりの扱いだ



と、そんな没な思考はおいておくとして、現在少しでも選択肢を増やすため町の西にある森にいる。


町は東西南北によって敵の強さが多少違い、経験値は同じという理不尽、そのため一番弱い南にみんなはレベリングに向かう


ちなみに強さの違いは北>西>東>南となっていて、西が2番目に強い位置にある


北は私が魔王でも、戦闘慣れしてない私は怖くていけないし、東は南に向かう人が多すぎて溢れた人が向かう先


西ならまだ少ない方だろうと踏んでのことだ


ちなみにこれらの情報は聞き耳立ててみんなの話を聞いたのと、主観での勝手なイメージなだけで確信はとくにない


早くちゃんとした情報が欲しいんだけどなんとも言えないね



と早速モンスターを発見した


『うぎき』


……でかいカタツムリが耳障りな声?を発してちびちび動いてる。


『ぎち…うぎ』


気持ち悪!?

別にショートソードがあるから触らないとはいえ、近寄りがたいのだけど!


と、とにかくお金稼ぎの為斬り付けなくては…


えいっ!と剣で突くと弾け飛んだ


わかっていただけるだろうか、弾け飛んだのだ、もちろんカタツムリのモンスターは瞬殺だけど弾けたことによってカタツムリの殻が体にあたり、ねばねばしたのが体にかかった


ぎゃあああああ!?


気持ち悪い!臭い!ノリみたいなにおいがする!?


と思ってしばらくしたら光の粒子になって消えていった。


どうせならすぐ消えてくれよと思うし、臭いも残ってる気がしてすごく不快だ…


ちなみに手に入れたお金は4Gと粘液というアイテム


売れるのか疑問しかないけど、持っておこう



そのあとカタツムリ2匹発見するも、盾とか持ってないので素直にカタツムリの粘液を浴びて倒した。


あまり奥には進みたくないなぁと思いつつ歩くとようやく新モンスター…ナメクジがいた……粘液浴びました。



あまりモンスターを倒す間も無く段々暗くなっていってカタツムリ達の気持ち悪さが一層増して帰りたいのだけど、町に戻っても現在68Gで粘液が売れなかったら野宿確定になっていたりする。


どうするべきか…いや、考える必要ないか…私もうこれ以上ここにいたくない…


そしてようやく気づく…誰もプレイヤーいないはずなのにモンスター比較的少ないなぁと感じた理由が


ブウウウウウウウと羽音が聞こえて木から木に移り変わる瞬間を見てしまった。


木の上に数匹のクワガタ…もちろんでかい、気持ち悪い、その内2匹はメスなのかどう見てもゴ…いや、とにかく気持ち悪い


来るんじゃなかったと急いで町に戻る



はい……やってしまいました

私散策適当すぎて道に迷いました


森の中明かりもなく、夜の静けさ増してたまに聞こえる羽音、上を見れば晴れ時々虫、下にはヌメった生き物


さいあくアクティブモンスターでないのが救いだけど、カタツムリとかは動き遅くてアクティブなのかすら分からない


こういう時って朝を待つのがいいんだろうけど、同じところに留まっていたら不安がヤバイのでどうしても歩いてしまう…


そんなとき明かりが見えて、近づいてよく見れば…プレイヤーがいた…


いや、プレイヤーがモンスターと戦闘していたが正しいのだろうか


巨大な蛾と戦ってる……たき火をしてたから近づいたのか、なんにしてもとても気持ち悪い…


しかし…なぜか苦戦してる模様、ここのモンスターで苦戦するの?と魔王な私が思っても仕方ないのだけど


盾と剣を使って必死に蛾の攻撃を防いだり、攻撃するけど飛んで躱されたり翻弄されてる


なんとか助けたいけど…


なにか!と助ける方法ないかなと手持ちを見るけど特に無い、いや…ある…


とにかく急がないと、と思って私はアイテムを取り出してモンスターに向かって投げた。


そして粘液が良い感じに敵にぶつかり木にベシャッと潰れた……


彼は唖然として粘液が飛んできた先、私の方を向いてたけどさすがにここまでの出来事で、私がやりました〜!なんて言えないのですぐさま立ち去る。


やっちゃった…と思うけど助けれて良かったとも思う





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