11(挿話)私の気持ち
この話しはストーリーは進まず、主人公の内心を書いたものです。
私が魔王なんて…と今でも思う。
なにか特別なことをしたわけでもなく、特別な能力をもっているでもなく
まして、人間的に特別なわけでもない
最初はデスゲームなんて言われても私は実感が無かったし、今でも現実味がなくて、誰かがデスゲームは嘘でしたなんていうなら「そうなんだ、ちょっと信じちゃいそうだったよ」程度で終わってしまう
少しずつ…少しずつと、町の人たちを見てフィールドの戦闘してる人たちを見てリーフさんを見てアインさんを見て、町が壊れて…ラマーさん、アンナさんを見て私の中で現実味が帯びてきた。
段々と、私は魔王なんだからみんながいつか私に殺意を持って殺しにかかるんじゃないかと怖くもなってきたりもした
だから、深く考えたくなかったし、誰かと関わる時は一歩下がりそうになる。
客観的に見て、第三者気取りで物事を見て
実際の当事者である私自身の問題を他人事のようにも思っていた。
ダンジョンが見つかった時も、みんなを助けれる力を持っていて、何もしなくても誰かがクリアしてくれると、1番強いステータスを持ってるのに自己保身のために参加しなかった
きっと私が魔王じゃなくて、ただ強い人だったならアインさんとかは「誰でも予想できないことあるんじゃね?」みたいに言ってくれるかもしれない
けど、人が死ぬのは嫌とか思いながら何もしない私は、私が後悔してしまう
モンスターだらけの町を見て、蜘蛛に連れて行かれる人を守ることだって、アインさんを守りながらでもできたはずだ
けど、アインさんがいるからと人のせいにして私は結局自分を守っていたんだなと今では思う
怖い、考えたくない、けどせめて
今ならまだ、少しは守れるはずなんだ
だから今、少しでも助けれる人を助けないと
これから先ずっと逃げてしまいそうになる気がする
リーフさんごめんなさい…私が殺してしまったようなものだよね
助けれたはずなのに
時間が迫っている……
今は町のモンスターを倒して、ここに残ってる人たちを少しでも安心させないと
私は魔王なんだから
いつもお世話になっております作者です。
ストーリーの展開と同時に主人公の、心内状況を書き切れてない!?と思って急遽書き出したものです。
一応本編では主人公がゆっくり考える間もなく展開される次の危機的な感じに書こうとしてるのですが、それでややこしくなったら読んでいて楽しくないかなと不安になりまして、これで少しでも主人公はこう考えて町を奪還しようとしてんだなと思っていただけたら幸いです…
が、頑張ります!読んでくださっている方、とてもとても感謝です!胸に響き渡る思いでいっぱいです!
もし何か足りない!とかあれば是非是非指摘、感想、誤字脱字など申して下さい…!
それでは大変失礼致しました。