1 始まり
文字書き下手ですが頑張ります
どうも魔王です。
本日も良い天気で、空を見ればここがVRMMO、ゲームの世界と思えないくらいです
はい、魔王です
〜数時間前〜
私はVRMMOという仮想世界を疑似体験するシステムのなんやかんやのヘルメットで遊べるゲーム『My last』の正式サービスをスタンバイしていた。
『私の最後』なんて不吉なタイトルの王道ファンタジーで、主人公が魔王を倒しに様々な冒険をしてスキルや魔法を手に入れるなんてコンセプトで売りにだしたそうな出してないそうな
とにかく、王道系なゲームが好きな私は欲しいなって思ってベータテスターに応募したり、色々したのだけど全部アウトだった。
そんな中、近所の人気のないゲーム屋さん(古い王道系なゲームよくあるので私は常連の1人)一個だけたまたまあって
即買いした、値段は…私のバイトの給料3ヶ月分の値段とだけ言っておく
オンラインということで気後れはするけど、サービス開始なら先輩後輩関係なく気軽にプレイできるだろうということもあった(どうせかかわらないだろうし)
そして、ゲームが始まる前にキャラ作成を済まそうと思ったが、8時に正式サービス開始で、現在7時40分、細かいキャラ作成は諦めることにしてログインした。
最初に見えた風景は説明書にかいてあったであろう、最初の町中央にある噴水広場
良い感じの雰囲気なんじゃないのかなぁ?とか思って噴水のところに行き、水面に映る自分を確認すると、まぁ髪色と目の色だけ変えた自分がいた。
キャラ作成に関してはまぁ、時間なくてどうしようもなかった、周りにいる人も、時間がなかったのか愚痴をこぼしてる人を見かける。
とりあえず何かしようと思ったら、ピロりんなんて音がしてメッセージが届いた、見てみると
・ログアウト不能になりました。
・一度でもゲーム内で死ねばリアルでも死ぬようになりました。
・ログアウトするには魔王を倒せばできます。
・当ゲームは皆様のご健闘を祈っております。
などのメッセージが届き、私はなんだこれと見ていたら周りが
「まじかよ!」「うぇええええい!!」
「せめてトイレに行かせて欲しかった!」
「俺よええええ!」「俺の冒険が始まるぜ!」
など自分の好きなことを叫んでる人と
「イベント?」「おかしいでしょ!」
「ログアウトさせろよ!」
と、言う人たちであふれていた、傍観者や興味を無くした人もいれば色々な人たちがいるけれど、私みたいに呆然とする人もちらほら
まぁ、周りなんて私にとっては実は些細なことだった。
私が呆然とした理由…メッセージ最後の
・貴方は魔王に選ばれました。
なんてのがでかく書かれていたから…
これがおかしいでしょ!?なにこれ
でかい文字で思わず周りをきょろきょろして誰も見てないことを確認したり、すぐさま路地裏にはいって二度見三度見でメッセージ確認したり
・魔王に選ばれました。
つまり私が死ぬもしくは殺されればゲームクリア?なのだろうか、というかそこは私だけ特別な勇者に選ばれたりならわかるけど倒される前提の魔王とか特別待遇すぎて、泣けそうなんですが!!
見た目はみんなと同じ初心者装備なのに中身だけ違う…
いや逆に言えばこのままみんなと一緒に魔王を倒しに行けば私が実は魔王なんてわからないのでは?
よし!みんなと一緒にいこう!
なんて安直な、私がいました。
冷静に状況を見て判断したのか、馬鹿なのか町の外にすぐでてモンスター退治を始めようとする冒険者の後ろをストーキングして
私も戦闘がどんなものなのか体験しておこうと王道初心者モンスタースライムに向かって初心者用ショートソードを振ったらスライムが、砕け散りました。
周りも私の方を見てきて何事かと驚いている。
違うんです、あの、そのクリティカル出たんですなんて、心の中で言い訳をしながらそそくさと街の中に帰り
ステータスを確認すると
ATK 8000
DEF 8000
...etc8000
ほぼオール8000でLUCK値だけは50000あった
魔王さん強いねー、いやー強いねー
感服しましたよ、そう思って空を見上げ
冒頭へ戻るのだった