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アニぃ

妹ちゃん喋ります。



「つ〜…!もう!なんで此処にいんの!?机に戻んないなんてアニぃらしくない!」


同じ所をまたもや頭突きされた…


これはやばい。痛すぎて泣きそう。「やっぱり怪しい…」


そう言うとチビポニテはぴょんと飛び降り、じぃと睨んできた。


こいつ…チビの割には可愛いじゃねえか…。


「何もねえって…」


「嘘。アニぃはそんな喋り方しないよ…」


「…」


「顔赤いし…あんた誰?」

今までのチビの緩い感じとは裏腹に巨人のような迫力がチビから出て俺を追い詰めてきた。


「何処の国のスパイよ…アニぃを返して」


「日本人」


「はあ!?滅茶苦茶言わないでよ!あきれた。地球なんてあるわけ無いでしょ…」

「あのなぁ!!俺は俺だから俺なの!!分かる!?俺は俺!」


そろそろムカついた俺は遂にチビに対して少々いきり立ってしまったがチビも負けじと


「じゃあさ…あの壁に貼ってあるやつ解けるよね?あれ、アニぃが作ったやつだもんねぇ」


悪戯にニヤニヤするチビはオーラが普通の人とは違っていた…



成る程あの滅茶苦茶な数式を作ったのはモジャモジャって事か…



『521∋baruborosu∵♂≡♀、252』


ったくよ〜アニぃとか言う奴はどんだけ馬鹿なんだ?こんなの記号をおぼえた小学生でも考えられるよ…


「こいつは…あれだろ。俺が俺である事の証明の解とかだろ?」



慣れないモジャモジャをがしがし引っ掻きながらチビの方に振り向くと…


「…アニぃごめんなさい。ちょっと調子に乗ってた…」


顔を下に向け反省する様子から正解だった事に確信する。


「んで…実はよ…俺はそのアニぃとか言う奴じゃねえんだ…」


「アニぃはアニぃだ!」


「ちげえよ」


「アニぃアニぃアニぃアニぃ!」


「ちげえって…」


「アニぃだぁ〜!」


抱きつくチビに少し照れながらも振り払って


「俺は!!…菖蒲だよ」


「嘘だ!!」


しつけえ奴だな〜逃げよう。


俺は抱きつくチビをほっといてそのまま部屋から出たらそこは古びた家の壁であった…


「扉はどこだ?」


「あっち」


指さしてもらった方に進んで行く。ちくしょ〜背中に柔らかいもんが当たってるんだが…


あれだよな…。


扉を開けるとそこには…!



賑やかな商店街…道を横に三角の色とりどりな旗がたなびいている。


人が道を埋めつくし屋台の商品を物色している…


「今日は休日だから人が多いんだよ」


「そういやお前名前なんだっけか?」


「え゛実の妹の名前も忘れちゃうの?アニぃは…。私はくの一の綾だよ?」


くの一って…だから天井から出てきたのか。





それにしても人が多いな…

1つの屋台に15人位が並んで居るものだから買おうと言う気になれねえ。

さあ、あの2人は何処に行ったのでしょうねぇ…笑

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