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次々と

異世界いきまーす



そこに現れたのは百合と呼ばれる女。


女とは全くかかわり合いの無いものだから正直言ってどんなやつなのかは分からない。まあ見た目はボブの黒髪、クラスの中でも結構人気な奴だと思うけど…何で俺らみたいな奴に1人でアタックしてきたんだ?


「で?何の用だよ?」


「栞奈!ちょっとこっち来て」



百合はそう叫ぶと同時に栞奈を曲がり角に引っ張って行った…




一人ぼっちな俺は口を開けてたたずんでいた…




□■□■□■□■□■□■□■


引っ張られた俺はなにもできずに連れ去られていく…


めんどくさいなぁ…



「栞奈!あんたさ…どこから来たの…?」


「…」


「…何とか言いなさいよ!」


「…」


「ああ!もう!めんどくさいな!………フォムラ…から来たんでしよ」




こいつ…!


後退りして体制を整える!


何者だ…。あっちの人間?いやそうなら記憶が残っているのは俺しかいないからあり得ない…!


誰だ…こいつ…


頬には冷や汗が流れてくる。


「警戒しないで。私も貴方と同じフォムラから来た人間。で…聞きたいことがあんの。首振るだけ良いから答えて」



「…」


微妙な間合いを取りながら話を聞く。まだ相手が敵かどうか分からないから…



「あんたは魔法を使える?」


相手の目に敵意は無いと察し首を縦にふる。


「あんたは…魔法学校の教師?」


いいえ


「じゃあ生徒?」


はい


「記憶はあるの?」


はい





「…菖蒲の事は気付いてる…?」



「…ああ」








■□■□■□■□■□■□■□



携帯をしばらく弄っていたら嫌に動揺した様子の栞奈が出てきた。


「栞奈…お前…まさか…!」


「…」



「犯されたのか!?」


ちげえ!!ハゲ!馬鹿じゃねえの!死ね!!と言わんばかりの勢いで首を横に振る栞奈の目付きは最初優しい感じでは無く、少し怯えてる様にも感じた…


「さあ、用は済んだわ。早く帰ろ!方面一緒だったわよね?」


「なんだ。お前居たのか」


まさかまさかの展開に少し驚いた俺は黙って2人と帰る事にした…。





筈だった…。


「あれ?何で此処は行き止まりになってんのよ?」


目の前には寂れて苔の生えた煉瓦の壁。


「おっかしいな…こんな所にか…べ………!?」




目の前には…




振り返った目の前には…



黒く歪んだ空間…!


「なんだ…これ…?意味…わかんねえよ!」


どんどんと膨らんで行く黒いモノは円周率という概念を越えて俺らを包み込んで行く!


「なんでこんな所にフォムラの入り口があんのよ!?」

「…!」


俺から見た2人はどうもこの物体を知っているようで何とも心寂しい気分になりながら俺は闇に飲み込まれて行った…。




「ちょっ!!菖蒲!!何してんの!」


あ〜…女の声。いいねえ〜


「…しょうがないな…」


あれ?この声は栞奈か?あいつ喋れるんだな〜


身動きが取れない…手も足も動かなければ喋ることも出来ない。


「って!栞奈まで!!…もう!!」


その言葉を最後に俺は眠りに眠くも無いのに落ちた…




深い深い闇の中で…








フォムラは確か数式の英語訳でフルネームはナンバーなんちゃらフォムラだったと思います。


数学大好き〜笑

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