表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小さな後悔

作者: 聖魔光闇

見掛けたのか、見付けたのか……。


 平日の昼間から、公園のベンチに座り込み、煙草を片手に物思いに老け込む男。彼の心境はわからない。しかし、彼のその沈んだ瞳から、決して明るい世界を想像しているとは感じられない。

 少し小太りで、長身の彼は、携帯電話を片手に何やら書いている様子。

 不意に男の手が止まったと思うと、彼は脚を組み直し、しばらくしてから、また携帯電話を触りだした。

 俯き加減だが、時折前を見るその目に希望はない。苦しみに耐え、その思いを携帯電話に打ち込んでいるのだろうか。

 そんな彼をしばらく見ていたが、こちらまで重苦しい気分になりそうだったので、途中で後ろ髪を引かれる思いの中、その場を立ち去った。


『あの後、男はどうしたのだろう……』

 気にはなったが、その顛末を知る術を自分は持ち合わせていない。





結末は、知らない方がよい場合もあるのでしょうか?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 描写がお上手ですね。目の前に映像が浮かんできました。 とくに最後の一文が光っていました。思わずウマいなーと。 はじめからラストに、この一文を持ってくることをお考えになっていたのでしょうか。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ