表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

エルフ姫の言上

 ☆☆☆サウザン王国、王城会議室、御前会議


 ☆エルフ姫言上


 黒髪、黒目の悪魔がエルフの森に現われました。悪魔は、キツネ族に加担し、森の裁定者である我が種族を攻撃していきました。


 ブゥ~ブゥ~ブゥ~~


 ブン!ブン、ブーーーン!


 奇怪な鳴声を発する鉄の地竜に、耳短族やキツネ獣人族が、鉄の杖を持ち。

 それから、鉄のツブテを放ちます。

 雷の音が発します。


 パン!バン!バン!


 我が村のエルフ射手も果敢に戦いましたが、


 彼らは、遙か遠くから、鉄ツブテを放ち。


 多くの戦士を殺しました。


「おい、お前、お宝と女を出せ!」


「・・・お宝はくれてやる。女はいない。お前たちの鉄ツブテで殺された」


 お父様がとっさの判断で、女は皆、死んだ事にしてくれましたが、奴は信じません。


「何だ。これは?草?おい、女が隠れているかもしれねえ。火炎放射器隊前へ!火であぶり出せ!」


「ヘイ、お頭!」


 やつは、お父様が差し出した薬草を知らず。森を焼き払う暴挙にでました。


「や、やめろ。森で火炎魔法は禁忌だ!」


「ほら、ほら、お宝と、女を出さないと~、火であぶるよ。おい、試しに、あの家を燃やせ!」


「「「「ヒヒヒヒヒヒ、消毒だぜ!」」」


 そして、乾いた森は、すぐに火は回り。


「何だ。大火事だ!火事になるなら、言えよ」


 バン!


 父を鉄ツブテで殺し。


 奴らは火に巻き込まれないように撤退しました。


 私たちは、煙に紛れて、地竜の荷馬車に乗り。かろうじて、逃げて来られました。


 もう、エルフの森はありません。


 この国に、悪魔がやってくるのは、


「おそらく、一月後でしょう。いえ。あの鉄の地竜の足なら、一週間でしょうか?どうか、耳短族の王よ。

 我等も悪魔討伐に参加させて下さい。お願いします」


「・・・そうか」


 この国の王は、右手の親指で、ヒゲをなぞり。思考する。


「エルフの姫よ。それは、軍事チートという化け物だ。誰も勝てない。我等も、手をこまねいていたわけではない。

 冒険者ギルドから、鉄ツブテ使いのアリサ殿をお呼びしたのだが・・・彼女は13歳の少女、1人だけだ。「ジュウ」とやらも、1つだ。こちらの方だ」


 王が視線を向けた方を見ると、


 扉の方の脇に、1人の少女が立っていた。ローブをまとい。下は、茶色や黒のマダラ模様のズボンをはいているのが分る。

 彼女は、部屋の中でも、雪国の人々がつける遮光具を目に付け。

 髪と目の色が分らない。


「そ、そんな」


 会議は紛糾する。


「まず。相手の要望を聞きましょう。使者を出しましょう」

「いや、必ず来るとは限らない」


 ザワザワザワザワ~


「大変です!軍事チートから、使者が来ました!」




最期までお読み頂き有難うございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ