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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第八話part8

「いくよー絶対勝って本選へ!! ファイ――」

「「「「オーーー!!」」」」


 そんな掛け声を私たちは掛け合って試合に挑む。今日はウインターカップ予選最終戦決勝である。これに勝てば本選へと進めて、それで勝てば夢の優勝。日本一である。でも……さすがにそこまではこの力を持ってる私が行くわけにはいかない。だって誰もが平等な……人間としての力で戦ってるのだ。まあもしかしたら私みたいな? それこそ『力』に目覚めた選手がいないと限らない。いきなり全国に進めた高校とかあるし……でもそういう学校が毎年一・二校はあるものだし? それだけで力を超能力をもってる人がいるかもしれない……というのは私の色眼鏡というものだろう。

 もしもそうなら自分が救われる? 同じような人がいて……その人がその力を存分に使って優勝しようとしてたら……私も許されるとか思う? わからない。それにこれは考えるだけ無駄だ。だって私はここで敗退する予定だ。

 仲間たちは勝つ気でいる。当然だろう。負けるんだろうなって試合前から思ってる選手はいないだろう。ここまで来たのなら本選に進めたいって思ってる。でも……私はここで終わりだと思ってる。それは仲間たちへの裏切り……だろう。全力を尽くさないんだから。でも……これはもう決めたことだ。


ピー!


 そんな笛の音と共に中央でボールが投げられる。それを私と、そして対戦相手170以上はあるような女子選手が飛んだ。身長は圧倒的に相手がある。でも……ボールをとったのは私だ。取ったというか? はじいたわけだけど、もちろん無暗にはじいたわけじゃない。仲間のもとへはじいて、それから試合が動き出す。私はすぐに動いた。ダンッ! ――という音と共にボールが床を床をたたいて戻ってくる。でも……カバーが早い! てか私にボールが集まるのは敵選手はわかってる。だから警戒してたんだろう。すでに背中を向けてゴールに向かってた私だけど、このままなら私のもとまでボールが来ることはない。けど……私のシューズが激しく音を鳴らして素早く動いた。

 コート全体を把握して、味方と敵の位置を見定める。そして、フリーの味方の方に私はそのボールを敵がつかむ前に再び飛ばした。さらにその時にはもう前に走ってる。そして味方もボールを必要以上に持つなんてことはしない。

 すぐに私の方にボールを投げる。それにも敵選手は反応してる。やっぱり強豪校は違うなって思った。なにせこの学校は本選出場……いや全国常連だ。そもそもが応援団からして違う。私たちの方は活躍が少しずつ話題になって、親とか以外にも生徒もちょっとは応援来てる人がいる程度。でも向こうは横断幕とかあるし、生徒もなんかいっぱいである。

 あれが強豪ってやつかって思った。いや地方の強豪と全国までいく強豪の違いという奴だろう。つまりは相手校が負けたらあれだけの人ががっかりする……ということだよ。それに対して私たちは……少しは救われるかな?

 いやどっちにしても罪悪感はある。でも最初の勢いはこっちにもらうつもりだ。最初から手を抜く道理はないしね。だから私はすごい動きで強豪校の選手たちを圧倒してゴールを決める。その時――シン――と体育館がなった。何が起きたかわからない……そんな感じだ。

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