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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第八話part6

「エースとか関係ないでしょ。だって私は付き合ったこととかないし……」


 エースなのは部活であって、私は別に恋愛エースとかじゃない。いや、恋愛エースってなんだよ……っておもうけど、つまりはエースと付き合えるかはなんの関係もないってことだよ。

 これが同じバスケをやってるような相手なら、それこそ一緒に切磋琢磨しようとか、私のプレーが好きだから……とかあるかもしれない。けど野々野君は別にバスケに詳しいとかなさそうだからね。

 私と野々野君の間ではエースが有利になる……って事はないとおもう。


「そうじゃなくてさ、最近稲変わったよね」

「え?」


 一体何を言い出すんだ? と思った。確かに女の子は話がよく飛ぶことがある。でもこれは……私も流石についてけないよ。


「変わったって何が?」

「プレーとか自信があるし、普段だって前よりもハキハキしてるとおもう。それはきっと自信がついたからじゃない?」

「それは……」


 まあ間違ってはないような気がする。だって私にはこの力があるのだ。そうなると、大抵の事はなんとかできるよね……という思いがあるのだ。実際頭を使う事以外なら、大抵なんとかできる……とおもう。


「それにさ……」


 そういって彼女は私の机から、上半身を離して、自身の椅子の背もたれ部分に手をおいて腕を伸ばしてる。


「好きなのはわかるけど、男って一人じゃないんだよ? ほらこの教室だけでもこれだけいるし」


 そういって周囲を示す。確かにこの教室内だけで男子はそこそこいる。でも私が好きなのは一人であって……他の人なんて……そう思ってると、わかってるよ……的に更に彼女はこういってきた。


「わかるよ、好きな人以外は見えない。恋してるとそうだよね。でも、今の稲ちゃんならいくらでも男子を選べると思う。そのくらい魅力的だから」


 そういって彼女は二カッと笑ってくれた。私の本当の味方なのか? とか思ってたけど、その笑顔で私は確信したよ。彼女は間違いなく、私の味方なんだって。彼女がそんなふうに言ってくれるのなら、自分が思ってるよりも、自分自身が魅力的だと信じてもいいのかもしれない。


 このままだと私と野々野君の繋がりは薄くなっていくだけだ。今までは野々野くんに振られたら世界の終りとか思えて、一歩を踏み出すなんてできなかったけど……私の女としての魅力が上がってるのなら、これで終わりだなんて思わないで、気持ちにけじめを付けるためにも……


「告白……してみようかな」


 そんな風に私はポツリと呟いた。


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