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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話Part5

「怪我はしてないみたいだね。やっぱり力を使う時には皮膚も強化してるのか? そこらへん意識してる?」


 そんな風に野々野君か聞いてきた。野々野君が私の手を握ってきてドキドキ−−としてたんたけど、私が思ってたような甘酢っぱいことはどうやらなかったみたい。いや、確かに野々野君はニギニギというよりも、私の手を軽く掴んで確かめてる……ような感じだったかもしれない。


 ニギニギではなかったけど、でも野々野君が真剣に私の事を見てたことに変わりはないのではないだろうか? 私はそんな風にポジティブに変換して、応えることにする。


「そういうこと、考えてなかったな。そうだよね。こんな岩を力づくで握りつぶすとか、破片が皮膚に刺さってもおかしくないよね」


 考えてみたらそうだなって思った。だって石を砕くほどの力を込めてるわけだよ? それを考えるとその過程というか? 砕けた時に周囲に飛び散るとかじゃなく、皮膚に食い込むという方がよく起こりそうじゃない? まあどのくらい皮膚が強いのか? とかはよくわかんけど……だって普通ば皮膚の強度なんて考えないじゃん。

 だからこそ、私もそんなことは考えずにやってしまってた。「できる気がするからやった」−−それが一番正しい私の行動原理だった。手が負傷するかも? なんてのは微塵も思わなかったよ。


「力が意図せずとも肉体を守るというのはよくあることだから」

「へー、そうなん……うん? どうして野々野君がそんなことしってるの?」


 私の手に怪我がないことを確かめた野々野君は軽い感じてそう言ってる。私は普通に「そういうものなんだ」−−と思ったけど、ちょっと考えたら違和感があった。だって今の言葉、自身も力を持ってないと出てくる言葉じゃなくない? それか近くに私と同じように力に目覚めた人がいて、それに野々野君が深く関わってる……とか?

 そうじゃないと、おかしい。そして私のそんな指摘に野々野君はあからさまになんか挙動不審になった。


「えっ? いや……あぁ〜〜、ほら、定番! そういう話が沢山漫画なんかにはあるんだよ。自分の力では傷つかないみたいなさ!」


 なんかやけに焦ってる気がする。確かにそういう漫画もあるとは思う。私もよく漫画は読んでるし、中学まではそういうファンタジー冒険活劇をよく好んで読んでた。でも高校生になってからは恋愛系の漫画ばかり読んでる。

 だから野々野君のいってることもわかる。私もきっと何も考えてなかったということは、体が傷つかないと知ってたんだろう。どうして? といわれてもわからない。本能でそうわかるものだから……私はちょっと冗談めかして野々野君にいってみる。


「ええーもしかして野々野君も私と同じように超能力者だったりして?」


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