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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話Part4

 着地を決めたあとは私は手頃な石を拾った。なんか野々野くんの反応薄かったんだ。何も言ってくれないし? だからなにかわかりやすいことが必要だと思った。案外探すと手頃な石ってない。あんまり小さすぎたら、あんまり伝わらない気がするし……でもあまりでっかい石とかは撤去されてるのか見当たらない。

 ちょっと端の方にいって木が生えてる根本とかを見て、ようやくみつけた。私の手のひらに丁度収まる程度の石だ。それをトテテともっていって、無言で野々野くんの前で見せた。

 そして次の瞬間――バガーン!! ――となんか破裂してしまった。野々野君も流石にビクッとなってた。いや、私もビクッてなった。だってあんな音かするなんて思ってなかった。私の予想ではバキバキとかさ……そんな音だと思ったんだよ。

 なのにあんなバガーン!!  ――って……爆発物とも入ってたのか? って疑うレベルだよ。石じゃなくて、もしかして私は爆竹を握りつぶしたのだろうか? でも流石に私だって爆竹くらいはみたことある。まん丸くはないはずだ。

 じゃあ今のは私の握力で握りしめたから鳴った音……ということだろうか? それしか考えれない。


「すごい……これほどとは。ちょっといい」


 そう言われたら何するのかな? と思ったら、野々野君は私の手を取った。鼓動が一気に早くなる。でも今の私は完全に力とシンクロしてる。前みたいに野々野くんの手を潰したりは……あれ? あれって夢だったんだっけ? よくわかんないけど昨日までの私と今の私は違う。

 それを自分が一番実感してるといっていい。昨日までの私は諸刃の剣だった。別に格好いいことを言ってるとか、自慢とかしてるわけじゃない。ただただ、私はそれだけ危なかった……ということだ。

 この力が意図せずに誰かを傷つける可能性が常にあった。私の感情に一喜一憂して、制御が効かなくなってたからだ。鞘に収めることもできない抜き身の剣……だから諸刃の剣なんだ。

 でも、今の私は違う。ちゃんと鞘に収まった感覚だ。そしてその鞘はきっと野々野君だ。彼のお陰で私は力に向き合う事ができて、そしてこの力を怖いものと思わずにすんだ。

 それによって、私と力はこれまで以上に一体化した。元から私の力じゃんとかいうやつはわかってない。もしも生まれたときからその力があったのなら、違和感なんて無かったんだろう。でもそうじゃない。

 この力は最近出てきたんだ。そうなると……さ。いくら自分の力でも戸惑うものなんだ。私はだって……男の子みたいにこの力を単純に喜べなかったし……でも……今はうれしい。

 だってこの力がなかったら、きっと私は野々野くんとこんな風に近づくことはきっとなかっただろうから。


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