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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話Part2

「野々野君早いね」

「ああ、うん。ちょっと眠れなかったんだ」


 だから……ゴニョゴニョと続いた。でもそのゴニョゴニョの部分はわかんなかった。というか? 聞いてなかった。だって――


(私たち通じ合ってる!?)


 ――とそんな風におもってたからだ。浮かれてた。だって自分の気持をわかってしまったら、好きな人と通じ合ってるってテンションが上がる事実じゃない? 


「じ、実は私も……なんだ」


 とか言ってみたりして。でもそういうと――


「え? 本当? 大丈夫? 今日はやめとこうか?」


 ――と野々野君は言ってくれる。優しい。天使? いや神か? 私はそんなふうに思ったよ。でもそうじゃないのも確か。だってここで別れたら私のテンションはダダ落ちだよ。だから急いで「だ、大丈夫だから!」――といってなんとか一緒の時間を確保した。


「それで田上さんの力ってのは、体の内側から力が溢れてるってことだよね? それで身体能力が上がって制御が難しくなってる」

「うん」


 私はそうしおらしくいったけど、田上さん……か、と思った。もう名前でもいいのに……彼の口から私の名前……か。


「稲」」 それとも「稲ちゃん」? 私は野々野くんの艶やかな口元を見つめながら想像する。


「……さん。田上さん?」

「は、はい。うん、やってみるよ」


 私は妄想の世界に入ってしまってた。耳元で稲ちゃんって囁いてくれる妄想だ。それらか「可愛いね」とか「素敵だね」とかいわれてる妄想である。ちょっと顔が赤くなった。私はとりあえず言われたことをやってみる為にベンチにすわる。

 女の子らしく可愛らしくすわる。膝小僧をあわせて、脚を少し斜めにする。けどそんな座り方普段はしないから、ちょっと脚が……でも野々野くんには女の子として観て欲しい。だから我慢だ。


 落ち着いて呼吸を整えて、私の中の力と向き合ってみて……と言われた。だから落ち着かないといけない。体もリラックスしないといけない。でも……リラックスか……野々野君がいると難しいかも。

 だって少しでも良く観られたいじゃん!! それが乙女心ってものだよ!! でもやっぱりこの態勢では体がギチギチとしてる気がする。それに気づいたのか、野々野くんが優しくいってくれる。


「無理しないで。リラックスできる態勢になって良いんだよ」


 ベンチに座ってる私の両手を同じ目線になって取ってくれる彼。王子様かな? と思ってしまった。私の心臓はドキドキだ。

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