???話partD16
野々野足軽は左側の力……曖昧になってて、この界域に溜まった力へとつながってるその力を主に使って戦ってる。なにせ単純にその力は元からある野々野足軽の力よりも量も多くて強大だ。
余剰にあるといっていい。もちろん野々野足が自由自在に使えるのはこれまでの力……そして風の力だ。そっちの方が馴れてるから当然だろう。
でも問題はその力は今は自身の中でしか循環できない……と言うことだ。力は地球にいたら勝手に回復してた。でも世界が変わるとそれはとてもよわくなっていた。自然回復はあまり宛に出来ない程になってる。
きっとそれは力の質が違うからだろう……と野々野足軽はおもった。だからこそ、野々野足軽は界門に入ったんだ。今まではなんとかやってきた。でも流石にラスボス的な岩の蛇にはこのままでは勝てないと思った。
けど界門の向こうなら様々な世界に繋がってる。いや、確実に元の世界にはつながってるだろう。ならば、元の世界の力が流入してるんじゃないか? と考えた。けど実際は今この通り、野々野足軽は界域に溜まってた力とつながった。
だから使うメインの力はこの界域に溜まって新たに生まれた力にした。その力を上手く使う……なんて事は野々野足軽はできない。流石の野々野足軽も今さっき得たばかりの力を上手く使える……なんて思ってない。
だからただだだぶつけるように使う。流れてくる力に逆らわずに、自分を邪口だと思って、その力を解き放つだけ。でもそれで十分だった。
いや、寧ろ圧倒してるといっていい。野々野足軽も驚いてた。瞬きをすると、視界に入った迫ってくる岩が爆散する。それらはさっきも言ったとおりに決して小石じゃない。寧ろそのどれもがトラックよりも大きな、数トン、数百トンはありそうなバカでかい物ばかり。
それだけの質量の物がものすごいスピードで迫ってくるんだから、元の力だけなら、それらをどうにかするだけでも大変だっただろう。きっと元の力だけなら、風とかサイコキネシスを使って軌道を逸らす……くらいが関の山だっだ。
でも今の野々野足軽はまさに無双。溢れでる力が、圧倒的な物量の攻撃を薙ぎ払っていっている。
「くっ……」
けど圧倒をしてる筈の野々野足軽は何か苦しそうにした。でもそれでも……野々野足軽は止まらない。いやとまれない。そしてそれは岩の蛇も同じだ。
向こうも野々野足軽を宿敵と認識してるのか、岩の蛇の首が増えている。既に向こうの世界で見た数を超えてる。その数は両手ではもう足りない。パッと数えただけでも40くらいはあるだろう。そんな頭が……まさに頭数をそろえて野々野足軽を襲う。