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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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???話PartD14

 野々野足軽は覚悟して左目を開く。さっきのなんの意識もせずに放った一撃はそのまま野々野足軽の左目も持っていった。けど今回はその対策もしっかりとしてた。目を……いや、体全体を保護してた。次元なのか空間なのか存在なのか? それはわからないが、今の野々野足軽は右と左で違う。でも、野々野足軽の中では一つなわけで、干渉してるこの次元は一つ……なはず。

 だからまとめて新たな力で守る。てか勝手にそうなったというか? 左目からは力があふれるようにでてて、その光は緑色でゆらゆらしてる。まあそれはどうやら野々野足軽自身には見えてないようだが……


 完全に開くと同時に、野々野足軽はもちろんだけどその視界に岩の蛇を捕らえてた。その胴体だが、すると目玉からビームが飛び出す……とかじゃなかった。

 もっとえげつない事がおきた。この界域を進んでる大量の岩の蛇。その周囲からいきなりいくつもの光が走ってそれがその胴体を寸断し始めたのだ。


 しかも一回では終わらない。七箇所くらいにその起点が存在し、そこからビームが色々な方向に走り、それが岩の蛇を寸断してる。


「これって……俺が目を守ったから? いや、そう意識したから力がそれに応えた……のか?」


 別に野々野足軽はあんなふうに力を使う……とは思ってなかった。ただ再び痛みが来るのが嫌だったから、どうにかこうにか目を守ろうとおもったんだ。きっとこの力が暴発するのは避けられないから、守る方に意識を向けた。


 でも……あれはどうみても暴発してる様な力の発露の仕方ではない。だってそうだろう。普通は暴発してるのなら、あんな理路整然……は言葉としておかしいか、整理整頓……でもないな。とにかくあんなに整然と動くのは暴発とはいわないだろう。暴発ってのはもっとこう……凶悪で凶暴で、いうなれば暴走なのだ。力をただただ発する……というものだ。


 けどあれはどうだ? あれが力の暴走か? そういう風に力を使ってる……としか思えない。思いっきり岩の蛇の体を切ったことに満足したかの、起点となってた点が消えるとともにレーザーも消えた。そしてこの界域に残ったのは切り刻まれた岩の蛇の胴体だけ。


「とりあえずもどろう」


 確かに岩の蛇はここでぶった切ったけど、こいつの生命力はおかしい。まだ生きてる可能性は高い。だから力も得たし、岩の蛇という道標もある。あの世界へと戻ろうと野々野足軽は考えた。けどその時だ。今まではとは違う岩の蛇の首……一番強い首なのか? そんなのが野々野足軽の前に現れた。


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