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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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&370

 僅かに力を開放した。それだけなのに、周囲の星が爆散した。あーあ……だ。いやね、それしかいえないよ。全く辺境の神がどれだけ一つの星に労力を割いてると……力を割いてるとおもってるのか? まあ始祖の龍はそんなの考えてもないだろうけどさ。

 それにこのまま始祖の龍に蹂躙されるのなら、全ては破壊されるんだから、まあ遅かれ早かれ……ではある。でもちょっと楽しくなっただけでこれだからね。本当に戦闘に本格的になったら、その闘気というか、やる気だけでいくつか宇宙を壊しそうである。


 そんなバカな……だけど、始祖ならあり得る。これは冗談じゃない。ありえることだ。いくらこの辺境の変に参加した竜がいても、辺境の神がいても『遊び』でしかなかった。それは確かなんだ。そして今、再びヴァラヴァレレイドとそしてここにいた神達よりもずっと強い……そして経験がある神達を引き連れてやってきた。

 始祖の龍にとっては鴨が葱を背負って来た状態だ。それはテンションだってあがるだろう。すぐに始祖の龍は有象無象の辺境の神と竜からゼーファスは達へと狙いを定めて突っ込んでくる。何もない……それこそ変哲な体当たり……と言う奴だ。思わずその進路上にいる中位の神が防壁を張る。


「避けろ!!」


 けどそれにゼーファスがそう叫んだ。いつもの老人のような喋り方じゃなく、命令口調だった。ただの体当たりに見えるが、始祖の龍の攻撃をただの……なんて思ってはいけない。それをゼーファスはわかってるから声を荒げた。避けれた者もいるが、避けれなかった神もいた。そんな神は……体がぶつかって砕かれるようにきえていく。

 一撃……普通なら神々が一撃で死ぬ……なんてことはない。だって神はエネルギー体だ。そして中位の神ともなれば、そのエネルギーは膨大だ。いや、神なんだからどの神だって膨大ではある。でも膨大の中にも上中下……松竹梅は存在する。膨大の中の中……それが中位の神だ。

 自身の宇宙だって下位の神よりも強大だ。そんな宇宙からエネルギーが供給されてる筈。一撃で死んだという事は、その宇宙にだって反響が返ってる筈。神が死んで、そのエネルギーが全て一瞬で食われたとすると、その宇宙はどうなるのか? まあ愉快なことにはならないのは確実だ。それは宇宙の死……のようなものかもしれない。


『手助けしないのか?』


 そんな風にズラララバライトが言う。私は肩をすくめるよ。


「だって今ヴァラヴァレレイドの傍には頼もしい(笑)の神様達がたくさんいるんだよ? 私なんて必要ないでしょ?」 


 これからその数は増えるだろう。増えるよね? 少なくとも今いないゼーファス陣営の神はやってきてくれるだろう。あとは日和見を決めてる神達をどれだけ引っ張り出せるか……少なくとも上位の神、そして古龍たち全員くらいは参戦しないと勝ち目の「か」の字もないぞ。

 頑張れ。

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