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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第四十一話part7

 ジジ――ジ、ジジ――ジ


 鬼男の長く、そして不安定になってる角がある一定の方向を向くと何やらめその音を変えてた。ジジジジジジ……と鳴って、点滅してるわけだけど、そのその音が一瞬止まり、そして点滅の感覚も長くなる……みたいな? 


 そしてその方向に何かを見つけたのか、「こっちだ」――と鬼男はいった。それに小頭は静かについていく。実際何の力もない小頭よりも鬼男のいう事を聞いた方が良い……と彼女自身だって思ってる。この濃霧の中じゃ、どうしようもないし。

 実際、小頭も何か聞こえないか? と耳に頼ってはみたが……実際二人の息遣い以外は別に聞こえる事はなかった。それだけでもう小頭はお手上げである。何か他にできるか? ってなって出来る事はない。


(あ、そうだ)


 そう思って、小頭はスマホを取り出した。あるのか実際わかんなかったが、ポケットに手を突っ込むと、スマホがあったのだ。最近のスマホは高性能だ。そのカメラだって……いや、寧ろカメラくらいしかスマホはここ数年進化してない……とか兄である足軽は言ってた。

 小頭は何言ってんだ? とか思ってた。だってスマホのステータスはスペックではなく、女子高生的には何を使ってるのか……である。最新式のiPhoneか、一年前のモデルか。せめて二年前までは人権があるだろう。けどそれ以前のもの……そしてiPhone意外なんて「えーそれなにー」とか言われる始末である。

 ちなみにいうと、小頭の使ってる機種はiPhoneの型落ちである。しかも一年、二年なんてものじゃない。四年くらい前の機種だ。けどそれでも全然問題はない。何か不便な事があるか? ということもない。背面には二眼のカメラだけど、それで普段使いは何も困る事はなかった。


(最新じゃないけど……何か映ってくれるかも)


 そんな期待でカメラを向けた。やっぱりこういう時は、サーも何とか的なカメラにしてみた。女子高生である小頭はカメラに関するアプリだけは色々と入ってた。普段は加工の為のアプリの使用頻度の方が高いわけだけど、色々と写真の方で特徴的な物を撮ろうと思ったら、意外なカメラアプリが活躍する……なんてこともあるのだ。

 そもそも取った瞬間に、加工できるアプリだってあったりする。でもどうやらサーモ的な物では何も結局みえなかった。歩いているときに周囲にカメラを向けてみたが画面に変化はなかった。それからまた別のカメラアプリを起動してみる。胴体に強い感じの奴だ。女子高生は基本それこそ自身や小物、それかスイーツを撮ってるイメージから動体なんて何を撮るのか? って思うかもしれないが、町中にいる猫とか散歩中の動物とか、そんなのを撮るのも小頭は好きだったのだ。


 そしてそこで気づいた。


「あれ?」


 画面に緑の青い枠が出て、そこにピントがあってます……となる物だと思う。それはつまりはそこに動いてる物、対象がいるから、そこにピントが持っていかれる筈だ。けど……カメラの画面内には何もみえない。でも……どうやらスマホのカメラはその見えない何か? にピントを合わせてるようにみえる。

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