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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第三十七話part3

 夜……がやってきた。やっぱりだけど妖怪が想定以上に多かったせいで昼が夕方になり、そして夜がやってきてた。それでもまだ終わりはみえてない。これはこの夜いっぱいいっぱいは使わないといけないかもしれないと小頭は思った。だから――


「「「「いただきまーす」」」」


 テーブルを囲んで小頭達は手を合わせてそういった。テーブルを囲んでるのは上座からお爺ちゃん、そしてお父さんがいて、お父さんのとなりにはお母さんの席があって、お父さんの向かいに足軽とその隣に小頭の席がある。おばあちゃんはお爺ちゃんの対面である。長方形の机のてっぺんと底面がお爺ちゃんとおばあちゃんになってる。おばあちゃんの席はキッチンに一番近い。つまりは下座ってことになるんだろう。もしかしたら本当なら一番下座は普通なら嫁であるお母さんの席なのかもしれない。世間一般的には? でもおばあちゃんは自分が率先して動くためにそこになってるみたいだ。実際はお母さんとおばあちゃんが二人でよそったり料理をしたり、そんな感じではある。

 だから二人とも同じくらい席を立ったりする。まあだから比較的キッチンに近い方にいるんだろう。みんなで「いただきまーす」をした後も色々とお母さんもおばあちゃんも食事をよそったり、食べるペースを見たりしてる。大きなお皿にはエビチリと皿うどんがあった。どういう組み合わせ化はよくわからない。でもおいしいから皆楽しく食事をしてる。いや……


「おお、もっと落ち着いて食べなさい」


 そんな風に注意を受けてしまうのは足軽と小頭である。でも……実はそこにもう一人をお母さんの言葉は含んでるのかもしれない。


「お前、どうした?」


 それはお爺ちゃんの言葉だ。対面にいるおばあちゃんに対していってる。お母さんの言葉も同じような事を含んでたかもしれないが、あくまでまお母さんの視線は足軽と小頭に向いてた。ちらちらとおばあちゃんを見てたが、それでも嫁であるお母さんの立場ではなにもいえなかったんだろう。でも流石にお爺ちゃんならいえる。いつもと違うおばあちゃんの様子。いつもは上品に楚々として口に料理を運んで音をたてたりしてないおばあちゃん。

 でも今はどうだろうか? 流石に足軽や小頭よりは上品ではあるが、いつもならあり得ない速さでおばあちゃんもご飯を食べてた。それにお爺ちゃんもお父さんもそしてお母さんも目を丸くしてる。


(まあ、そうだよね)


 実際、小頭も驚いてる。でも色々と今日は大変だったんだから、ご飯を掻っ込むのもしかたない。小頭だってお母さんに注意されたが、やめるつもりはない。なにせ早く食べてまた門の所へと戻らないといけない。今はここにいない鬼女だけを残して、小頭達三人は家に戻って食事をしてる。流石に夕飯の時刻になったのに、戻らないとお母さんたちを心配させてしまう。それにお腹も減ってたのだ。だから――


「はあああ!? ずるーーーーい!!」


 ――とかいう鬼女をなんとかなだめて家で食事をしてるわけで、勿論小頭達も悪いと思ってるから早く元る為にご飯を急いで食べてるわけだ。

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