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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第三十六話part5

「門の封印はどうなってるの? このままじゃ門の前に妖怪たちがあふれると思う」


 小頭は鬼たちにそう告げる。なにせあの地獄の門から離れる前に鬼たちは力を合わせてあの門を封印的な処理を施していた。そのおかげでこれ以上の妖怪の流入は止まってた筈。でも同時に、そんなに持たない……とも鬼たちは言ってた。なので今、地獄の門がどういう状態なのかは小頭にはわからない。でも、鬼たちにはわかるんじゃないだろうか? と思った。だって自分たちで施した力だ。そういうのはリンクしてる物じゃないだろうか? 自身の力が解除されたりしたら小頭が今まで観たり、読んだりしてきたサブカルチャーでは――


 ピキーン! 「解除された!?」


 ――とかいう表現が挟まったりするじゃないかとね。なので小頭は二人なら地獄の門の状況がわかってるのでは? と思ったんだ。


「まだなんとかなってる」

「そうそう、まだ門は開いてないからね。それにちゃんと手順を踏まないと、入れてもいれても出てくることになるよ」


 確かにその鬼男と鬼女の言葉になっとくする小頭。だって門が開いたら、また妖怪がでてくるんじゃないだろうか? いれる妖怪と出てくる妖怪が争う事になったり? とかちょっと考える。そうなるとまるで地獄絵図だろう。実際、小頭的には妖怪が互いに戦いあってもそこまで興味ない。でもあれだけの数である。いつ終わるのか……


(いや、無限に門から出てくるとかなら、いずれこっち側から出戻ろうとしてる妖怪のほうが尽きちゃうかな?)


 でもそれまでどのくらいかかるのか。それにそれからまた門からこっちの世界に解き放たれるとまた柱を使わないといけなくなる。それは面倒だ。


「その手順は二人なら出来るんだよね?」


 二人の鬼がそれを出来るのなら、こっちから妖怪を送るだけになるだろう。それが一番なのは間違いない。多少なりとも鬼である二人にはあの門に関する知識があるんだろう。だから多少の操作ができる。

 それに期待するしかない。二人はコクリと頷いてくれる。でも更に鬼女が補足した。


「まあでも、あんまり期待しないでね。私達だっで絶対なんていえないから。でも努力はするよ」


 そういってウインクをくれる鬼女。このカラッとした感じがお姉さん感あるなって小頭はおもった。そして辿り着いた山奥の門の場所。そこには既に沢山の妖怪で溢れてた。そして中心にある地獄の門。門にくくりついてる鎖は鬼たちの封印だ。確かにまだ持ってる……でもギチギチと今にもはち切れんばかりなのも確かだった。


「ひっ!?」


 そんな悲鳴にも似た声を小頭が出したのはわずかに空いた地獄の門。それから無数の手とか触手とか、出てたからだ。どうやら向こう側を渋滞を起こしてるらしい。


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