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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第三十六話part4

 戻ってくる……というか入れ替わる? だろうか? 鬼男の話を聞いた限り、彼らはこの門の中で強制的に入れ替わった? 的な感じだったらしい。そしてここで注目すべきは鬼女と育代である。

 もしも、もしもこの世界間を移動するために現地の人と入れ替わることが必要なのだとしたら、鬼女と育代が同時にこの世界に存在してるのはおかしい。どうやら鬼女もタイミング的には昨夜、こっちに突然きたようだった。そしてそこで育代と出会ってる。まあ鬼女的には出会ったというよりも、そこに育代が倒れてた……みたいだが……

 でも二人は入れ替わってはない。その場合は育代がこの世界にいるままなのはおかしいからだ。それに門から普通に出て来てる妖怪たち……でもこの町には人間と妖怪が混在してる。

 じゃあ……じゃあ、そうなると鬼男と足軽が特殊だったことになる。どうして二人だけが入れ替わったのだろうか? それを検証するだけの情報はない。でも二人には繋がりがあるのは確かなようだ。


「準備は出来てるようだ」


 それは鬼男の言。目を閉じて何やら静かにしてると、足軽と対話? できるのだろうか? でもその繋がりで鬼男には足軽の事がわかるみたいだ。そして門の向こうにいるらしい足軽も帰る準備は出来てるらしい。それならば、やっていいだろう。

 鬼男も鬼女も早く帰りたいと思ってるだろうから。早速小頭達も門の所へと戻り、妖怪たちを押し込んでそして二人も……それで世界は元通り……になるんだろう。


「それじゃあ、さっそく行こう」


 小頭のその言葉で各々が頷いた。とても疲れてる育代は自転車の後ろに立つのも難しいそうだったから、鬼男に抱えてもらおうとおもった小頭。けどそれは断固拒否されてしまった。

 鬼男には抱えられたくないようだ。なので無理してでも小頭が漕ぐ自転車の背後に立つ育代。そして再び出発する。空から見ると、この田舎の道路に妖怪の行列が出来てる。

 こんなにいたのか……というほどで、もしかしたらこの町の総人口よりも……と思うほど。


「どれだけいるの? てかこれ集まるだけでも時間がかかるような?」


 そういえば妖怪たちが集合する為の時間とか……そんなのは考えてなかった。なにせここまで多いと思ってなかったからだ。でもこれだと、山に集まること自体、時間がかかりそう……と小頭は思った。 

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