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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第二十九話Part5

「安心して、足軽は……多分無事よ」

「たぶんって……」


 それは安心できないやつじゃない? と小頭は思った。それに対しておばあちゃんもバツが悪そうではある。


「ちょっとここは熱いわね。少し日陰に行きましょう」


 小頭は結構汗をかいてた。それはそうだろうだって今は真夏。それに海に近い場所は潮風こそあるものの、日陰になりそうなところはなかった。だから一旦内側の公園みたいな所に入ることになる。

 二人してベンチに座る。隣り合って座ると早速続きをおばあちゃんは話してくる。


「聞いて。多分なのは、呪いで足軽がどうにかなることはないって事。それは確信できてるの。でも……今、足軽がどうしてるのかはわからないの」


 なるほど……と小頭は思った。お兄ちゃんはとりあえず呪いでは危険が及ぶことはないけど、あの地獄の門の向こうのことはおばあちゃんにもわかんない。だから「多分」なんだろう。


「どうしてあんなものが? あれも呪物とか?」


 地獄の門という呪物があるのか? と小頭は思った。実際なくもなさそうだな――と思う。だってめっちゃ呪物のような名前ではないか。まあそんな名前なのかは全く持ってしらないが。

 けどおばあちゃんは首を振るう。


「あれは呪物ではないわ。それに……どうしてあんなのが現れたのか私もわからない。でもこれだけは確実ね。呪物と足軽の力……それがぶつかりあった影響があれを開いてしまったの」

「お兄ちゃんの力?」


 イマイチ実感できない小頭だ。だって足軽は小頭の前では「力」なんて使ったことない。てか一体いつから? ここまで来たら足軽はきっと超能力者だ。でも一体いつからと考えてしまう。


「私も正確には……そういうの詳しくないしね。でも浮いたり、手をかざして吹き飛ばしたりしてたわよ」

「えぇー」


 なにそれ? である。そもそも浮くって……どういう力なんだろう? と小頭は思った。自身の身体を浮かす超能力? と思ったけど、直後におばあちゃんは相手を吹き飛ばしてる……とも言ってる。

 ならば一種類では無いのかもしれない。


「おばあちゃんは無事だったんだね」

「私のことは足軽が守ってくれたから」


 そう言っておばあちゃんはあのときの事を語ってくれる。


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