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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第二十二話part5

「酷い? 戦い?」


 実際、この現代でそんな戦いなんて起こるだろうか? いや、社会ではなくここは野生。ならば日夜弱肉強食という自然の摂理が繰り広げられてるんだろう。きっとそれの事のはず……と野々野足軽は考える。でも……だ。そう思って足軽はおばあちゃんの後ろにいるサルたちをみる。隠れてないサルたち。そもそも隠れれるサイズではない。それだけの大きさ。その体は屈強そのものだ。つまりは…… 


「野生でこいつらを追い詰めるほどの存在がいるってこと?」


 それは驚きである。こんなまるで恐竜時代から生きてそうな……現代に不釣り合いすぎる生命体がいること自体が驚きなのに、なんとこいつらと戦える存在がいるらしい。まさかそんな……実際人間が開拓してる地球の領域なんて、そんなにないんだなって野々野足軽は思う。それこそもうあとは宇宙とか深海くらいしかないのかな? とか思ってたが、全然そんな事はないらしい。なにせこんな人里に近い山でこんなサルがいて、さらにはこいつらと敵対してる存在まで? こうなるとそこら中に実はやばい存在がいるのでは? と考えれる。

 でも化学は飛躍的に発達して、人工衛星とかが地表を監視してる現代。こういう存在は案外見つからないものなんだなと思った。


「えっと……足軽。その……ね。別にこの子達がこうなる前の事なのよ。そもそも、この子達は元からこの姿だったわけじゃないの」

「それって……おばあちゃんがこいつらをこういう風にしたという事?」


 可能性を述べてみる足軽。するとコクリとおばあちゃんはうなづいた。


(だからこそ、家族っていってるのか)


 納得した野々野足軽だ。でもおばあちゃんの力は『若返り』では? と思う野々野足軽。若返りなのに、サルたちはこんな風になってしまったと? よくわからない。


「てかこの森ってサルいるんだ」


 実際そこからである。サルがいる山だったことに驚きである。別にサル注意の看板とか見たことないが? まあどこかにはあるのかもしれない。見渡せば結構どこも山だし、一年の内に一週間くらいしかこの地域にいない足軽がそれを見たことないのは何もおかしくなんてない。


「いえ、この森にサルなんていないわよに」

「それは?」


 見た目サルでけすけど……と足軽は突っ込む。実際なんとなくサル……なんだろうな――と思うレベルではある。だってこれまで見てきたサルの中でもその凶悪な見た目は段違いだ。でも体の特徴的にはサルだから、野々野足軽はこれをサルと分類してる。でもサルじゃない?


「この子達はこの子たちよ。ただ人間になりたかったのよね?」


 そういわれてサルたちは胸を叩いたり、地面をバンバンして賛同を表してる? てかやっぱり習性がサルではなかろうか? それかゴリラ……と足軽は思った。


(てか人間になりたかった? え?)


 足軽は混乱は強がるばかりだ。

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