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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第十五話Part1

 ふわりと足軽は夜空を駆けてた。


『それでは私たちは次の覚醒者に寄り添いに行きますので!』

『どうしようもなくなったらまた頼むぞご主人!!』

「なるべくならそうなる前によんでほしいけどな」

『なんとか私たちと重ねるようになったじゃないですか』

「あれはな~」

『あれはなんかむずむずするよな!』


 彼女たち天使っ子と悪魔っ子はなんかちょっと成長してた。幼女だった二人は今は小学生低学年みたいな感じになってる。まあ大きさは30センチくらいしかないが……天使っ子は頭の光輪に白い翼、そして白い服を着てる。悪魔っ子は額から二つの角を出して蝙蝠のような羽、そしてハートの形の尻尾。黒い服はちょっと露出度が高い。


 三人は夜中に暴走しそうな力の覚醒者の所にいってた。今は二人も成長したから、それぞれに行動させて、世界中を回ってもらってた。そこで発見した力を内包してる人たちにそれとなく覚悟を授けてるのだ。暴走の一番の原因は力が突如として発言して、それに心が追い付かないことによる混乱が大きな要因としてある。

 だから事前に天使っ子と悪魔っ子を使ってお告げを下げてるのだ。幸いなことに、二人はとてもファンタジーの存在である。人によっては妖精ともとらえるだろう。だから彼女たちなら不思議な存在として、そういう事を言ってもおかしくない……と大体の人は思ってくれる。


 それに今や力……超能力は公然の物となった。ちょっと前までは「そんなのあるわけない」――というのが大体の人の総意だっただろう。けど今は違う。力があるのは当たり前になった。そういうのは「ある」のだと認めてもらえた。それに悪魔だっていたわけで……ならば妖精みたいな存在が姿を現してもおかしくない。それに二人はその特定の人にしか見えないように現れてる。

 だからそれがまた特別感……を刺激してくれるのだ。それによって自分は特別だと……そんな事を思って天使っ子と悪魔っ子の言葉を信じてくれる人は結構いる。でも今回野々野足軽も出動する羽目になったのは、二人の忠告なんて聞く耳を持たない人がいたからだ。その人の力が目覚めたら確実に暴走しそうだっただから二人は足軽を呼んだのだ。


 夜空を三人で飛びながら話しつつ、次第にそれぞれ悪魔っ子と天使っ子は離れていく。なにせ世界中に力の種に蒔かれてしまってる。それが発芽するのはもう止められない。だからなるべく穏便にその変化が訪れるように野々野足軽達は頑張ってる。

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