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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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第三話Part1

YouTubeのチャンネルである配信者がこんな事を言った。


「俺はフォースを授かった!」


 そんな事を言うのは30代の映画評系チャンネルの人だった。実際その人は今迄も映画を使ってコメディチックな動画も上げてたから、視聴者の反応的には「今度はどんな動画だ?」というただのエンタメを観るためにクリックをするような……そんなテンションだった。

 けど見せられたのはただの冗談のような映像ではなく、その人がただ静かに伝えるものだった。彼はまずその指を二本立てた。そして「ううううん」とうなる。するとその指から、青い光が伸びた。そしてそれを振るとブォンブォンという音が鳴る。

 そして――


「これぞ俺のフォースだ!!」


 ――とか言ってた。けどもちろん最初はそういう風に編集してるんだろうって思われる。けどその時の配信は生放送だった。それでもリアルタイムで棒を出すくらいは今のPCとかなら出来るかもしれない。

 そういわれたから、彼はさらにやる。まずは上半身をさらした。あまり鍛えてない……いうなればだらしない体だっだ。けど気にしてない。そして彼は背中を見せて丸める。背を丸めることで背骨が浮き出てくる。するとそこからさらに……


「ふん!!」


 ――と気合を入れると、その背骨の浮き出てる所から光の剣が出てきた。そして「うおおおおおお!」と一人興奮してる。観てる人たちはアホみたいだ――と思っただろう。それにさらに一本まっすぐからVのように二本同じところから生やすとか、三本にするとか、そんなバリエーションがあった。

 それはとてもあほらしい。本当にそれに何の意味があるのか? って感じだ。でも、あほらしいからこそ、こんな事をわざわざ作るか? となった。それにこれは生放送だ。彼は結構激し目にカメラの前で動いてた。これがもしもPCがカメラで認識して、体に光の剣をくっつけてるのなら、激しく動いたら、それこそズレるだろう。

 けど、その剣がずれることはなかった。そして恐れてる事は起こった。彼はずりっと足を滑らせて背中から転んだ。そしたら彼が持ってるお気に入りのグッズやフィギアとかを飾ってる棚。カメラにいい感じに映してたそれが背中の剣でズバッといったのだ。その瞬間――


「あああぁぁぁああああぁぁああああ!!」


 ――と彼は叫ぶ。けどそれを見てた視聴者達は「え? まさか……」とかなってた。そしてそんな配信……いやそんなあほらしい配信をしてたのはその人くらいだったが、沢山の人が声を上げだしてた。


「自分には特別な力がある!!」


 ――とさ。

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