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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
46/821

45P

(まずはどうする?)


(その頭は飾りですか? 自分に出来る事を考えれば、自ずと行動は決まるはずです)


(わかってる! 今、それを考えてるんだよ)


 警察に言うのをやめて自身で解決することを野乃野足軽は選んだ。だからこそ、冷静にならないと行けないと野乃野足軽は自分に言い聞かせてるようだ。なにせ自分がミスったらあの犬たちも、そして自分自身さえも危険になるかもしれない。無謀な事はできない。そして野乃野足軽は自分が不思議な力を持ってると言っても、そんなに強いなんて思ってないから焦ってる。


(俺が出来るのは浮遊に透視、各種五感の強化、サイコキネシスにサイコメトリとか命を与えるとか……か)


(身体強化も出来ますよ。五感が強化できるのですから、身体強化も出来ます)


(なるほど)


 アースの言葉にとりあえず力を体にまとわせてそれを筋肉に意識をふる。近くにあった小石を拾った。手のひらで全部すっぽり覆えるくらいの小石だ。それを持って、握る力を強めてみた。するとバキッとなった。手のひらを開いてみると、小石が砕かれてた。


「おお……」


 どのくらい強くなってるのかわかんないが、野乃野足軽の身体能力はよくも悪くもない。どっちにしても目立つほどではないということだ。小学生から足の速さで注目されたことはないし、運動音痴でバカにされたこともない、そんな程度の身体能力だった。だから勿論、普段ならこんな風に石を握り壊すなんて出来るわけない。


 これができるならリンゴ丸々一個も握りつぶせそう――と野乃野足軽は思ったよ。ようはそれだけ強化されてるみたいだ。


(これって、一部に力を振れば更に強力になる……のか?)


(五感と一緒ですよ)


(だよな……)


 ということは握力だけに振れば、更に強い力を出せるということだろう。これなら……と野乃野足軽は思った。ある意味で身体強化だけで行けるのでは? けどそこにアースが注釈をいれるよ。


(ですが、身体強化は体に掛かる負担も大きいです。なにせ筋肉が出せるパワー以上を出すと、色々と体に負荷がかかりますからね)


(そうなのか? いや、でも色んな作品でもそうか……でも五感の方はそうでもないぞ?)


(五感の強化は力に依存してます。力で上乗せしてるか、身体自体を使ってるのか……その違いです)


(なる……ほど?)


 よくわかってない野乃野足軽だが、それは後で考えようと思った。なぜなら、中の奴らが動き出したからだ。中の二人組はガレージにあった車のエンジンを掛けて、庭に廻って犬たちをその車に乗せようとしだした。


 


(まずいぞ! 流石に車に乗られたらどうすることも出来ない)


(簡単な方法があると思いますけど?)


(大の大人二人だぞ! 高校生が下手に相手できる訳無いだろ!?)


(下手に相手しなければいいじゃないですか。思い出してください。今日起こった事を)


(今日の事?)


 そう言われて野乃野足軽は今日を振り返って、「はっ」とした。人間にも出来る? とか思ったが、やってみるしか無いと割り切って野乃野足軽は力を向ける。初めて野乃野足軽は力を人に向けた。

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