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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
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457P

 草陰草案たちは駅の改札を通る。その先にも既にたくさんの人……というかほぼ全ての人がもう影響を受けておかしくなってると言ってもいい。駅員さんもなんか改札を見張るための場所で透明な板をペロペロとしてた。

 絶対に汚いだろう。普段なら絶対にしないだろうこと。けどもしかしたら皆に見られながらペロペロしたいという欲求がその人にはあったのかもしれない。

 そんな人をよそ目に、解説のパカパカと開く所でたくさんの人がおかしな事をやってたからそれをアンゴラ氏の石でどけて中へ……そしてそこでようやくだ。ようやくチャド氏がいった。


「ここだ!」


 確かに彼のダウジングの棒は大きく開ききってる。改札を通ると、いくつかのお店が左右にあって、そして上りと下りの方面へと下る階段がある。けどどうやら階段には降りれてないみたいだ。なんかバリケード? みたいなのがくんである。察した人がそれをやったのかもしれない。

 けどそこにもおかしくなった人が押し寄せてるからそのうち破られるだろう。


「元凶はどれだ?」


 そういうアンゴラ氏……けどそこに朝日倉三が指を指す。


「あれ……はコスプレか?」


 その指の先には確かにそう思えるような人がいた。形のいいおしりを惜しげもなく晒す女性の姿。その背には黒い羽とそして尻尾がある。朝日倉三がコスプレと言うのも仕方ない。

 この変な力に当てられて彼女もあんな格好を? と朝日倉三は見つけたとき思っただろう。けどおかしい……とも思った。


「あれだけ目立つのに……」


 そんな風につぶやく。その背中の羽はなかなかに大きい。折りたたまれてるとはいえ、その羽の関節部分は明らかにその女性の頭よりもその3つ分位い高い。広げたらかなりの大きさになるだろう。

 女性事態は平均的な身長だろう。160とかそのくらいだと思われる。けどその羽根で目立ってるのに……朝日倉三どころか、その姿を認識するまでそのおかしさに誰も気づいてなかった。


「あの人……です」


 草陰草案が少しだけ声を引きつられてそういった。そしてその体は小刻みに震えてる。


「アンゴラさんは何も感じないんですか?」

「俺は……」

「あの人から濃い力を私は感じる」


 どうやら草陰草案は相手の力を正確に感じ取れるらしい。そしてこの騒動の原因を特定した彼らは臨戦態勢を取った。

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