表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
457/821

455P

 そいつは面白おかしくジパング魔法学園の放送を見てた。自作したPCで画面はトリプルモニターだ。それにいくつのものブラウザを展開して画面いっぱいに展開して様々な動画を流し、そしてコメントをしてた。

 所謂『オタク』と呼ばれる存在だろう。そんな彼は首都の都市部に在住してた。日がな一日ネットの海に張り付いてるような……そんな存在。


「なんだよそれ……まずいじゃねーか」


 そんな事をいって彼は立ち上がる。そしてとりあえず窓を開けて眼下をみた。そこにはたくさんの人がゴミのようにうごめいてる。パトカーとかはまだ見えない。でも……もしもこっちに今の事件の元凶がきたら……


 それを考えてしまう。彼の家は駅直下型のタワマンだった。だからもしも今、この世間を賑わしてる元凶が来たらどうなるか……きっと事態が収束するまで外にでることはできなくなるだろう。


「いや、あの沿線的に……終点ここじゃねーか!?」


 愕然……もしもあの沿線の都市部の終点がこの駅じゃなかったら確率的には低くなっただろう。でも動画に駅名は乗ってるわけで……それは彼の駅から出てる沿線沿いにある駅だった。

 つまりは地方に向かう方にいかなかったら、この駅に来てしまうというわけだ。


「と、とりあえず逃げる? 今ならまだ間に合うはずだ。でもタワマンの住居の方にはエレベーターでしかこれないし……ここに居たほうが安全か? なるべく今から食べ物と飲み物を買い込んで籠城したほうがいいか?」


 そんなことを彼は考えてた。でも一番いいのは……そう思ってモニターを一つ専有させて映像を映し出す。


「頼むぞ……」


 彼は画面の前で手を組んだ。そしてそうつぶやく。そう、一番いいのは彼らジパング魔法学園といっしょに草陰草案とよくわかんない大人たちがこの事態を解決してくれることだ。

 警察? そんなのにはもう期待なんてしてない。きっと他の誰もがその気持だろうと思ってた。希望は彼らだけ……そう思ってる人たちがおおくいるはずだ。


 そんな風に祈ってる人たちが数多く居る……とはつゆ知らない草陰草案達は今、なんか無人になってしまったコンビニでチロルチョコと粒タイプのグミ……更にはフリスクを大量に買ってた。


(本当に大丈夫か?)


 その光景にそう思ってしまうのは画面の前の彼だけではないだろう。とりあえず彼はスマホでたくさんの食料品を注文することにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ