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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
435/832

433P

「まずはやってみる!」


 そういって草陰草案は自身の力の起点になるその石を両手で包み込んで祈る。その小さく黄色い石が強く光り輝く……なんてことにはなってないが、草陰草案を中心にして、風が吹いてる。それははっきりとわかった。それになんかいい匂いがする……とかも周囲の男どもは思ってた。


「いけ」


 草陰草案は閉じてた目を開けて、そして右手を前に出す。すると一気に風がブワッと手を出した方へと強く吹く。


「なんだ?」

「っつ……」


 前に展開してる警官隊達も驚いてる。この力の作用には草陰草案の心が反映されてた。なにせ今まではこんな風に使ったことはない。けどやるしかなくて、草陰草案はちゃんと力を感じて、そして周囲に満ちた事がわかった。けど同時に、この異常を引き起こしてる何かの力……それも感じることが出来たんだ。前方の方からもわっと迫ってくるようなその力……そしてそれはもう今まさに警官隊へと届きそうだっだ。実際もしかしたらこの草陰草案の力の風が流れる前には意識が飛びそうになってた警官の人もいたんじゃないだろうか? 本当なら草陰草案はこの風をキラキラとしたりして、まさに「癒しの風」みたいな風にならないかな? とか考えてた。まるで粉雪が降ってくるように……この力を降り注ぎおかしくなった人たちを正気に戻す。

 それが出来たら、きっとまた一段と草陰草案は尊敬やら敬愛やら……いろんな愛を集めることが出来るだろうと考えた。それに動画映えだっていい。きっと『奇跡』と言われただろう。でもそんな得する考えをしてる場合じゃなかった。だからこそ、ただ力を込めた風として吹かした。それによってあとちょっとで盾を構えてる警官隊の人たちに触れようとしてた向こうの力を流すことが出来た。


(あぶな……想定とは違うけど……とりあえずこのまま私の力を伝える!)


 強風が吹いて警官隊を通り抜け、そして異常者となってる人たちの所まで届く。そして一気に濃ゆかったの力を流す。それによって大半のふらふらと歩いてる人たちの動きが停止する。


「よし!」


 草陰草案は手ごたえを感じる。向こうの力を押しのけて、草陰草案の力が周囲に満ちる。それによってきっと徐々に草陰草案の力がおかしくなってしまってる人達に浸透していくはずだ。そしてきっと「正気に戻れ」とか祈ってるともとに戻るはず……と草陰草案は思った。 

 なにせ向こうの力を押しのけることが出来たのだ。ならば、体内にあるであろう力を草陰草案の力で押し出せば……


(きっと正気に戻るはず)


 そう考えてる草陰草案。けど実は、草陰草案には体内にあるはずの向こうの力……までは感じることはできてなかった。けどそれでも問題ない……そう思ってたんだ。なにせこの力はこれまでも草陰草案に応えてくれてた。そして苦しそうな人たちを救ってきた力だから……

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