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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
404/832

402P

 野々野足軽はちょっとだけ目を閉じる。それは本当にただ目を閉じてるだけのように思えるが……力を持つ野々野足軽はそれだけでいろんなことが出来る。まあ別に目を閉じる必要もないんだが、そうなると視界が二重になるからとりあえず野々野足軽は目を閉じてみただけだ。そして真っ暗なはずの視界にはある一室が映し出される。

 そしてそこには仮面の男……そして野々野足軽が知らない女性が裸でまぐわってた。とりあえずわかってたから、その部分だけを野々野足軽はぼかす。ちゃんとプライバシーに配慮できる男子なのだ。


(悪魔がいない?)


 けど部屋の中には今ベッドでまぐわってる人の他に、もう一人いるのは確認できた。でもこれが全てかは野々野足軽にはわかんない。だから悪魔っ子たちに確認する。


「女の人は一体何人くらいいるんだ?」

『えっと一人と、一人と、一人と……』


 ――と悪魔っ子は一つずつ指を折るごとに一人といってる。そして最後に「一人がいっぱいだよ!」といった。うん、しょうがない。なにせ悪魔っ子も天使っ子もまだ生まれたばかりなのだ。なので野々野足軽はその指の動きで四人くらいかなってのを予想した。そしてさらにそれを確かめるために、その目に力を籠める。そしてさらに悪魔もいないことだし、野々野足軽はその仮面の男なのか、悪魔の女なのかどっちの部屋か知らないが、その部屋を力で満たす。

 そして新たな力を使う。それは風……でもその部屋で暴風を巻き起こすなんて傍迷惑な事をしようとしてるわけじゃないらしい。その部屋の中だけで、風を流す。野々野足軽の力の風。それを時間に見立ててる野々野足軽。すると……だ。野々野足軽の視界にだけ、今まさにまぐわってる二人以外の人影が表れた。わずかに薄いその人影。それは今まさにまぐわってる二人で間違いない。その二人が今とは違う事をやってる。ちょっと違う態勢でまぐわってる。


(もっと巻き戻れ)


 そう念じた野々野足軽。するとさらに二人がまるで逆再生するかのように動き出した。さらにはもう一人の女性も起き上がって服を脱ぎ……ではなくて着だした。そしてスーツ姿になるとつコンピにの袋をもってて、廊下の方へと消えていく。野々野足軽は今はこの一室だけを指定してるから、この部屋以外は見えないのだ。


 さらに、もっと前の時間に戻すと、さらに何人かの女性たちを確認できた。


「ふう……」


 野々野足軽はとりあえず力を解除して大きく息を吐く。新たな力。それは風だったのは間違いない。けど、風とは流れだった。そして時も流れてる。今の時の流れを野々野足軽は止めることも進めることも流石に出来ないが、でも、これまでの力と、今回新たに得た風の力を組み合わせることで、野々野足軽は過去の光景を観ることが出来るようになってた。

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