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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
355/834

353P

「これは……」


 野々野足軽には今、沢山の情報があふれてきてた。ただ石をサイコキネシスで操ってそのやり方をちょっと変えただけだった。すると石が爆散して、なぜか風が増えた。

 それをまとっただけだ。簡単にいうと。どういうことなのか実際野々野足軽だってわかってない――わかって――


「そういう事か……」


 どうやら野々野足軽の全能感はただの感覚とかじゃないらしい。どうやら風の子を真似てやった力の循環。それは風を増やせるらしい。風の子は常に風を増やすことで自由自在に飛んでるってことみたいだ。でも勝手に風をふやすっていいのか? とも野々野足軽は思った。なにせ風って大気の移動みたいな? 低気圧が高気圧に流れる現象というか……まあけど時々つむじ風とかがそこらへんでくるくるやってることがある。


 まああれは、建物にぶつかった風とかが乱れてなってたり……するんだと思ってた。でもどうやらあれは不完全な風の増殖……みたいな現象らしい。それを今、意図的に野々野足軽はやってる。小石が砕け散ったのは、どうやら増殖した風に小石がたえられなくなったからみたいだ。

 ということはだ……


「これって風を増殖させ続けたら、俺も小石みたいになる?」


 ゾっとする野々野足軽。けど実際はそんなことにならない。風を増やして増やして使えば超スピードだせる……とか思ってやらなければ問題ないんだ。それにこれは自由自在に飛ぶための方法だ。つまりは常に消費され続ける風を増やし続けることで、常に同じように使えるってことみたいな? 毎回毎回そこらの風を掴んでそれを使う――ってなったら、その時だけしかその風は使えないし、消費したらまた風を集めないといけない。

 そして集めたとしても、その風はさっきの風とは違う。どうやら風は同じ風を掴む方がいいし、自分で生み出した風なら、さらに自由がきく。力が通しやすいというのだろうか? そんな感じと野々野足軽は感じてる。


『そうそれ!!』


 そんな風に風の子が言ってきた。どうやら同じようなことを出来たらしい。確かに……今の野々野足軽は自由に飛べてる。自分で生み出して、自分で増やした風はちょっとした移動で消費する。けどその都度、風を増やして補充する。それによって今までの飛ぶという感覚が野々野足軽の中で変わってる。

 それは『自由』――今までのやり方はもどかしかった。けど今は空さえも自由に闊歩できる範囲に入ったと野々野足軽は認識した。野々野足軽の世界が一つ今日、拡張されたのだ。

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