表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
353/832

352P

今年一年お疲れ様でした。

(吹っ飛ぶでも駄目だし、風をまとっても結局は鳥とか虫とかのようには飛べないし、いったいどうすれば……)


 実際この短い時間でその解決方法が出てくるのなら、これまでできっと解決してると思う。でもそれは結局は想像と実践でどうにかこうにかしようとしてたわけで、なので行き詰って結局のところただ浮いてる状態で上下左右に移動できる――ってことで妥協してた。

 いつもと違うのは参考に出来る存在がいるという事。


(こうなったらもう羽を生やしたりした方が早いのでは?)


 ってちょっと野々野足軽は思った。なにせ別にできないわけじゃないと思うんだ。力をもっと具現化させれば羽位なら作れそうではある。でも実際風の子には羽とかないから、これだと風の子を参考にしてる……といえるかはわかんない。

 それに実際何かを具現化するってことはまだしてない野々野足軽だ。なにせ別にそんなのが必要なことはなかった。炎を出すとか水をだすとか? そんなことが初歩的な事……みたいな印象があるが、でも現代でそんなのを出す場面がない。夜だって明るいし、水だって蛇口を回せばいくらだって出てくる。

 それに実際そういう事は野々野足軽の中では分類として『魔法』だった。でも野々野足軽は自身の力を『超能力』の方だと認識してた。なのでやってなかった……というよりも、超能力的な使い方ばっかりしてたって感じである。

 やっぱりそれは最初が浮いたからだろう。何かを浮かせるってことが野々野足軽的には超能力側の力だったのだ。もしも一番最初が手から炎とかでた――とかだと、きっともっと魔法的な使い方を追求したと思う。大きな炎にしたり、別の水やら風やら電気やら出せるかとか……そんなのをやっただろう。

 でもそっちにはまだ野々野足軽はいってない。記憶を読んだりするのも野々野足軽的には超能力である。


(まてよ)


 野々野足軽はハッとした。そして眼下に見える町を見下ろして何かを引っ張り上げた。それは小石だ。そして力をまとわせて空中を移動させる。最初はそれこそいつものようにやってた。まっすぐに打ち出すみたいな? そしてスピードと精度を今までは磨いてた。だって小さいから、そこそこ操れるのだ。だからそこまで困ってなかったし……と思うのが野々野足軽だ。けど今はそこに風の子の力の感じを乗せていく。

 そしてドンドンとスピードを上げていく――すると――突如としてなんか小石が砕け散ってなんか暴風がふきあれた。


「今の……」


 びっくりした野々野足軽だけど、今のに何かを感じた野々野足軽。だからたくさんの小石を同じようにして、砕け散る小石とともに吹き荒れる暴風、それをただ拡散させるんじゃなく力でつかんで野々野足軽は自分自身に集める。

 すると野々野足軽に全能感って奴が襲ってきた。

明日は正月特別編をあげます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ