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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
334/833

333P

 黒いしこりの中には取り憑かれた人の精神なのか? 魂なのか……そんなのがあった。そしてその精神を落とすように悪魔がまとわりついてる。

 まるで水に溺れさせるかのような……そんな事を悪魔はやってる。悪魔は黒い姿をしてて、角のようなシルエットにコウモリのような羽が見える。

 それが女性を溺れさせてる。


(これは……ちょっと……)


 精神世界だからなのだろうか? 野々野足軽は直視が出来ない。それは悪魔が酷いことをしてる……とかじゃない。その理由はこの女性たちが裸ってことだ。多分精神世界だから、服なんてものを着てないんだろう。

 なにせ精神世界。そこに他の誰か……他人が来る何て想定なんてしてるわけがない。だって一番のプライベートな空間……それが思考の中のハズだから。

 けどそんなことも言ってられないだろう。同じ高校生の女の子の事は見るのは罪悪感ってやつがきつい。かといって大人の女性の熟れた身体……というのも男子高校生には刺激が強いというか? いや実際胸くらいまでしか見えないが、そこまではまるまると見えてるわけで、実際そういう動画……とかでしか見たこと無い野々野足軽にとっては刺激が強い。


(助けて……)

(もうやめて……)


 二人のそんな声が聞こえる。悪魔に捕らえられて、そして痛めつけられてる彼女達の精神。ああやって精神を疲弊させて、悪魔の洗脳を通りやすくしてる……って感じなのだろうか? 


(目を閉じたままで行けるか?)


 見るのも憚れるから、野々野足軽は目を閉じた。そもそもがここは精神世界だ。野々野足軽だって、この様子を目でみてるわけじゃない。力で感じてるはずだ。それが五感に伝わってきてるだけ。

 ならば、見なくてもわかるはず。そしてその判断は間違ってなかった。悪魔の存在と彼女たちの存在を感じる事はできる。ただの存在として……ね。


 ちゃんとこうやって感じれば、その異質な部分だけを……悪魔部分だけを分離することだって出来るだろう。俺は手を伸ばして悪魔を力で縛り付ける。

 すると「グギャ!?」とそんな声が聞こえた。何が起きたのかわかってないみたいだ。俺は奴らを感じることができるが、向こうはこっちに気づいてないのかもしれない。

 それは好都合だ。暴れ出してる悪魔たち。けど逃さない。力を強めて、どんどんと悪魔の存在を圧縮していく。そのまま存在を消失させる――そうしようとした瞬間にアースが介入してくる。


『待ってください。このまま消すのはもったいないですよ』


 なにやらとんでもない事をアースが言い出した

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