表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
27/821

26P

(それじゃあ聞こうか?)


 野乃野足軽はそう言っていつもくる河川敷で石を物色する。ここの川原の石を拾っては家に持って帰って超トレに使ってるんだ。アースは命はそんなに大層なものでは無いといった。野乃野足軽にはとてもそうは思わないが、とりあえず聴いてみないことにはわからないってスタンスだ。命っていうその言葉に気後れしてる可能性もある。


(とりあえず貴方は一度命を与えています。分かりますか?)


(アクアのことだろう?)


(そうですね)


 最近気づいたけど、自分の中に居るアースと喋る時、野乃野足軽は声を出して喋ってると、それは傍から見るとただ独り言をしゃべってるやつになる。だから心のなかで思うことにした。変な人に観られるのは恥ずかしい年頃なのだ。


(でもあれって、実際何が原因であんなことになってのかわかんないんだよね。完全にたまたまだったし……その後も何回か同じ様な存在を創ろうとは思ったぞ? けど無理だった)


(命は個人の力だけではなりえませんから。命とは世界を廻るエネルギーの増幅装置なのです)


(どういう事?)


 アースの言ってる事がよくわからない野乃野足軽である。唯一わかったのは命を与えるには自分の力だけでは行けないと言うこと。


(この世界に生命が溢れてるのは、命が溢れてるから世界は豊かなのだと言うことです。命は成長をして世界を巡るエネルギーを生み出し、そして再び世界に還元され廻っている)


(輪廻転生って事?)


(輪廻転生ですか、なるほどだいたいそういうことです。ただ特別なことでは無いですね。そういうシステムだと思ってください)


 野乃野足軽の思考を探ってアースは輪廻転生をしったらしい。そしてそれを間違ってないと言う。でも輪廻転生とかいうと、更にこの世界の大きな仕組みで、それを人がどうにか出来るのかと、野乃野足軽は普通に思う。


(考えてみてください。世界には常に新たな生命が生まれているのです。輪廻転生だけでは命は回りますが、順当に増やしていくには新たな生命は必要ですからね。ずっと輪廻転生を繰り返した魂は疲弊しますから」


(なるほど……)


(とりあえず、命なんて驚くほどに簡単に作り出せると実感してみましょう。その手に持ってる石に命を宿らせましょう)


(そんな事が?)


(何も力も持たない命なんてそこらじゅうで生まれては死んでます。そして輪廻の輪に加わるのです)


 どうやら『命』とは世界にとってはとてもとても軽いらしい。それこそ自分たちが普段使う電力やら、それこそ化石燃料的な物なのかもしれないと野乃野足軽は思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ